保育園

無認可保育園とは?入園条件や保育料、認可保育園との違いなどを解説

2021.04.07
無認可保育園(認可外保育施設)をご存じでしょうか。保育園は認可保育園と無認可保育園の2つに分類されています。認可保育園と無認可保育園の違いとは何でしょうか。今回は保護者が関心のある無認可保育園の特徴、保育料、入園条件などについて解説します。保育園を探す際の注意点についてもご紹介しますので、参考にしてください。
保育園と一口にいってもさまざまな種類があります。無認可保育園(認可外保育施設)はその中の1つです。無認可保育園にはどのような特徴があるのでしょうか。詳しく解説します。
保育園は「認可保育園(公立と私立を含む)」と「認可外保育園」の2つに分類できます。認可外保育園は一般的に「無認可保育園」と呼ばれ、正式名称は「認可外保育施設」です。国の基準を満たしている保育園は「認可保育園」で、満たしていない保育園は「認可外保育園」といった違いがあります。

国の基準は子どもに対する施設の広さ、保育士等の職員数、給食施設などに対して設けられたもので、それらの基準の全てを満たしていることが「認可保育園」の条件です。

それに対して、無認可保育園は「国の基準を満たしていないから危険」ということではありません。同施設は各都道府県で定められた基準を満たし、知事からの認可も受けています。

定期的な立ち入り調査も行われている無認可保育園は、安心して利用できる保育施設です。無認可保育園のメリットやその特徴、両施設の違いを理解し、選択肢の1つに加えてみるのはいかがでしょうか。選択肢の幅が広がるのは決して悪いことではありません。
「国の基準を満たす必要がない」無認可保育園(認可外保育施設)だからこそ独自の教育環境や設備、制度を取り入れることができます。例えば、英語、音楽、スポーツなどの特定分野に特化した教育が可能です。それぞれの保育園が子どもの成長を考えた理想の保育を教育方針に掲げています。

理想の保育を行うために、あえて無認可保育園でいることを選択している保育園もあるほどです。認可外保育園を選ぶ際は、「どのような理想を掲げているか」「どのようなメリットがあるか」を意識して調べることをおすすめします。
認可外保育施設、通称「無認可保育園」は、どのような特徴があるのでしょうか。入園基準の有無や保育料など詳しく解説します。
無認可保育園(認可外保育施設)は、認可保育園における年齢や所得など国の入園基準が適用されません。保育園独自の基準で入園できます。従って、国の基準に縛られることなく、さまざまなシチュエーションで利用可能です。
無認可保育園(認可外保育施設)の保育料は保育園によって大きく異なり、都市部では1カ月10万円を超える保育園もあります。一般的な目安は1カ月約5万〜7万円程度ですが、認可保育園と比べると高額な場合が多くなっています。
「高額な無認可保育園には通えない」と思う方も多いでしょう。実は無認可保育園(認可外保育施設)も2019年10月にスタートした「幼児教育・保育の無償化制度」の対象です。

ただし、無償化の対象となる基準や条件を満たしていること、「保育の必要性がある」と自治体に認められることが必要です。また、補助されるのは保育料のみです。給食費や教材費などの負担はあります。
無認可保育園(認可外保育施設)は園に直接入園申し込みを行います。そのため、入園に至るまでの手続きがシンプルでスムーズです。

認可保育園の場合は自治体の基準に沿って入園可能かどうかの判断するため、保育園の決定までに時間がかかってしまいます。
預かり時間に対して比較的柔軟な保育園が多いでしょう。中には、深夜や休日・24時間預けられる施設などもあります。

認可保育園(認可外保育施設)は、一般的には7時30分から18時30分と保育時間が決められています。それ以降は延長保育として追加料金が発生し、最大でも20時30分までしか預かってもらえない保育園がほとんどです。

深夜や休日に対応してくれる認可保育園は、非常に少ないでしょう。
無認可保育園(認可外保育施設)の特徴を踏まえ、認可保育園との違いについて解説します。2つの施設を取り巻く制度や環境の違いが分かります。
認可保育園は国によって定められた入園基準があるため、申込時点で国の基準を満たしているかどうかが重要です。

その選考基準は「どれだけ保育を必要としているか」を示す保育指数という点数で計算されます。同居している家族の中で、子どもの面倒を見る人がいる場合は入園できません。

対して、無認可保育園(認可外保育施設)には国が定める公的な入園条件はありません。さまざまな場面で利用しやすいといえます。
認可保育園は国による設置基準を満たし、保育施設として認可を受けています。

対して、無認可保育園(認可外保育施設)は、国の基準には届かないものの、各都道府県の基準を満たしています。併せて、定期的な立ち入り検査が認可外保育施設指導監督基準に沿って各自治体によって行われます。
例えば、大規模な認定保育園は国の基準を満たすために広い敷地面積が必要になります。そのため、駅から少し離れた立地にあることも多いでしょう。

対して、無認可保育園(認可外保育施設)は保護者のニーズに合わせて駅から近いところに設置されていることが目立ちます。商業施設内に入っていることもあります。都市部では園庭がない、ビルの一室にあるなど小規模保育施設であることもしばしばです。
認可保育園の保育時間は、一般的に7時30分から18時30分です。それ以降は延長保育として追加料金が発生します。最大でも延長保育時間は20時30分までです。深夜や休日にも預けられる認可保育園もありますが、かなり少数です。

対して、無認可保育園(認可外保育施設)の中には24時間預けられる施設もあります。深夜や休日も預かってくれるなど、保育時間に関して比較的柔軟な対応を取る園が多いでしょう。
認可保育園は、国や自治体から補助金が出ており、その補助金によって運営されています。対して、無認可保育園(認可外保育施設)には基本的に補助金は出ていません。そのため、保育料も高額になる傾向にあります。

例外として、東京都などでは自治体独自の基準を設け、認証保育園として補助金が出ている場合もあります。お住まいの自治体に認証保育園があるか一度調べてみてはいかがでしょうか。
認可保育園の保育料は各自治体が定めており、おおよそ4つの要素で決まります。

・住民税
・自治体ごとの保育料設定
・保育時間
・子どもの年齢、預ける人数

1カ月の保育料の目安は、3万5,000~5万5,000円です。

自治体からの補助金で運営されているため、保護者の負担は軽減される傾向にあります。高所得の場合は高額になることもあるので、注意が必要です。

対して、無認可保育園(認可外保育施設)は、園が独自に設定しています。所得等による保育料の違いはありません。1カ月の保育料の目安は、5万~7万円ほどです。補助金がないため、保育者の負担が高くなる傾向があります。

認可保育園では世帯収入によって自治体で決められた保育料を支払うため、世帯によっては無認可保育園よりも高額になります。ご自身の世帯収入を考慮して判断しましょう。
2019年10月に開始した「幼児教育・保育の無償化制度」における無償化の範囲は認可保育園、無認可保育園(認可外保育施設)、幼稚園によって違います。

・認可保育園の場合→全ての施設利用料が無償
・無認可保育園の場合→1カ月3万7,000円まで無償
・幼稚園の場合→1カ月2万5,700円まで無償

注意すべきは、無償化対象は「保育料・利用料のみ」ということです。入園料・給食費・行事費・教材費などは無償化対象ではなく、保護者が負担しなくてはなりません。
公立認可保育園、私立認可保育園、無認可保育園(認可外保育施設)では重視する運営方針がそれぞれ異なります。

・公立認可保育園→各自治体が定めた保育計画に沿って運営
・私立認可保育園→各運営母体が定めた保育方針に沿って運営
・無認可保育園→園独自に方針を定めて運営。英語、スポーツ、音楽など特色のある保育方針が多い

全ての保育園は子どもの健全な育ちのために運営します。その中でも、国の基準を満たす必要がない無認可保育園は、独自のアプローチで子どもの成長を促していけます。
認可保育園は、入園可能かどうか分かるまでに時間がかかります。認可保育園に入園を希望する場合は自治体に申し込みを行い、その後、定められた基準に沿って入園可能かどうか判断するためです。

対して、無認可保育園(認可外保育施設)の場合は直接園に申し込みます。自治体を通す必要がないため、手続きもスムーズに進みます。
前提として収入面、保護者の働き方など「家庭の状況にあっているか」を確認する必要があります。そして「子どもに合う保育園かどうか」を検討しましょう。その上で実際に無認可保育園(認可外保育施設)への入園を検討する際には、どのようなことを確認するべきでしょうか。
一口に保育園といっても、教育方針は園によって実にさまざまです。特に無認可保育園は強い特色を持つ園も多いので、教育方針が子どもに合うかどうかの確認をすることが非常に重要です。
保育室の広さや雰囲気・園庭の有無やおもちゃの準備など保育設備も大切です。給食や補食のメニューも保育園によって違いがあります。子どもは1日の大半を保育園で過ごします。子どもの成長に必要な設備が備わっているのか確認しましょう。
保育園見学は必ず行くようにしましょう。子どもたちが楽しそうに過ごしているかなど、保育園や環境がよく分かります。保育園見学では、質問をしてみることをおすすめします。質問に対しても親身になってくれるかなど、保育士の対応や雰囲気を確認しておきましょう。実際に入園した後のイメージがつきやすくなります。
無認可保育園(認可外保育施設)は特色が強く、保護者の多様な働き方に柔軟に対応してくれる傾向にあります。子どもと家族のスタイルに合う保育園を見つけることが大切です。

ホイサクなら無認可保育園を気軽に検索ができます。保育園近くの求人も併せて検索可能です。転職先も効率的に探せるホイサクで子どもと家族のスタイルにあった保育園を検索してみてはいかがでしょうか。
←ブログ一覧に戻る