保育園

小規模保育園のコンサルティングとは?

2020.02.06
待機児童の多さが問題となっている今、保育園を開業しようと考えている方の選択肢として、小規模保育園の開園が挙げられるでしょう。本記事では小規模保育園について、そしてコンサルティングを依頼した方がいい理由について解説します。
小規模保育園とは0歳児~2歳児の乳児保育を行なう、定員6名以上19名以下の保育園を指します。もともと、20名以下を定員とする保育園は認可外保育園と分類されていました。しかし2015年から子ども・子育て支援制度が始まり、国や自治体から補助を受けることができる認可保育園として運営できるようになりました。
小規模保育園が増えてきている現状には理由があります。そのひとつが、待機児童の人数です。現在発表されている待機児童は、9割が0歳児~2歳児です。子ども・子育て支援制度が始まったのは、待機児童を減らすことが目的のひとつでもあるため、小規模保育園を認可保育園として運営していくようになりました。
小規模保育園にはメリットもあり、限られた人員、そして限られたスペースでも園児を預かることができます。都心部は大きな保育施設を作るスペースを確保することが難しく、小さなスペースを使わざるを得ないこともあります。小規模保育園はマンションの1室でも運営できるため、場所の確保が大規模保育園に比べて比較的簡単です。
また駅から近い場所に開園できる、少人数制だからこそのアットホーム感、感染症をもらいにくいなど、保護者から見てもメリットはたくさんあるのです。
また小規模保育園とひとことで言っても、A型・B型・C型の3つの種類に分けられます。どれも対象年齢は0歳児~2歳児であることに変わりはありません。では、どんな違いがあるのか、それぞれの特徴を解説します。
A型は定員6名~19名の施設です。保育士の数は、一般的な保育園の基準プラス1名と設定されています。保育園の基準人数は0歳児3人に対して保育士1人、1歳児~2歳児は6人に対して保育士1人と定められています。そして、A型の最大の特徴が、小規模保育園に勤める職員が全て保育士であることです。
つまり0歳児3名、1歳児7名、2歳児7名の保育園があった場合、通常ですと職員は5名でいいところA型小規模保育園の場合、6名の職員が必要ということになります。さらに、この6名は全て有資格の保育士であることがA型の条件です。
B型はA型同様、定員は6名~19名の施設です。職員数もA型と変わりはなく、一般的な保育園の基準プラス1名と設定されています。A型との違いは、職員の半数が保育士であればいいということです。A型は職員全てが保育士である必要がありましたが、B型は職員の半分が有資格の保育士であれば、その他は保育サポートスタッフが職員としていてもいいということです。
C型はA型・B型とかなりの違いがあります。C型の小規模保育園の定員は、6名~10名でA型・B型に比べて少ないです。職員数は、園児3人に対して職員1人です。補助者がいるのであれば、子供5人につき2人と定められています。
また、職員は有資格の保育士である必要はありません。C型小規模保育園の職員は、各自治体の研修を受け、保育士と同じもしくはそれ以上の知識と経験を持っていることを認められた家庭的保育者です。
保育士である必要はありませんが、誰でもいいわけではありません。しっかりと条件が定められているため、保護者も安心して子供を預けることができるでしょう。小規模保育園は、認可保育園に分類されているため、保育園の申し込み受付や保育料に関しては自治体が担います。
小規模保育園に限ったことではありませんが、保育園を開園させ、経営していくにあたり、コンサルティングを依頼した方が安心です。コンサルティング費用がかかりますが、その分メリットもたくさんあります。
自分だけで保育園を開園させるのはとても大変なことです。また、いくら待機児童が多いからといって、どんな保育園でもたくさんの児童が集まってくるわけではありません。しかし、保育園の運営についてのプロであるコンサルティング会社に依頼することにより、保育園事業の失敗リスクを減らすことが可能となるでしょう。
小規模保育園を運営していく場合、大規模な保育園と違った魅力・サービスを打ち出していく必要があります。小規模保育園は園児の数が少ないため、子供に保育士の目がいき届きやすい、子供の性格やその日の機嫌によって保育内容を柔軟に対応できるなどのメリットもあります。
しかし、そのためには知識や経験を持った保育士や専門家が必要になります。コンサルティング会社によっては、こういった保育士を育てていくための研修を実施しているところもありますし、優秀な人材を集める力を持つ会社もあります。
保育園を経営していくには特に資格がいらないとはいえ、保育園の運営を成功させたいのであれば、コンサルティングを依頼した方が良いと言えるでしょう。
ここからは、小規模保育園のコンサルティングを依頼する会社の選び方について解説します。何を調べ、何を確認して依頼する会社を決めればいいのか、保育園オーナーとしては不明点が多くあります。そこで、コンサルティング会社を選ぶにあたり重要な「費用」と「実績」について解説します。
コンサルティング会社選びは、開園する保育園の運営の成功を大きく左右します。なんとなく決めることなく、じっくり調べ、検討してください。
コンサルティング会社によっては小規模保育園に対応していない場合もあります。小規模認可保育園採択サポートがある会社なのかも、しっかりとチェックしておきましょう。
保育園の開園コンサルティング会社はまだ少ないこともあり、費用は会社によって様々です。とはいえ、安いからといってその会社に決めてしまうのはやめましょう。コンサルティングの内容もしっかりと確認してください。
開園まではコンサルティングしてくれても、その後の保育園の運営や経営に対してのコンサルティングをしてくれない場合もあります。また、園児の集客までしてくれる会社もあれば、全くしない会社もあります。それほど、会社によってコンサルティングの内容が異なっています。
費用を確認する際には、コンサルティングの内容、どの程度までサポートがあるのかもチェックしてください。
保育園のコンサルティング費用は、200万円~300万ほどに設定されている会社が多いです。もちろん、もっと費用がかかる会社もありますが、そのぶん中身が充実している可能性も高いです。
保育園のコンサルティング会社を探すうえで大切なのが、そのコンサルティング会社の実績です。今まで開園した保育園の数も大切ですが、その中で現在も運営されている保育園の数、そして運営されている保育園に通う人数までが重要です。運営されていても、全く集客できていないのであれば意味がありません。
開園した保育園の数だけで判断するのはとても危険です。そのコンサルティング会社が、運営や経営までサポートしてくれるのか、そしてその力が十分にあるのかも見極めましょう。
コンサルティング会社を選ぶ際のポイントをご紹介してきましたが、ここからは小規模保育園のコンサルティングをしてくれるおすすめの会社をご紹介していきます。保育園を開園するにあたり、自分に足りないノウハウを伝授してくれるコンサルティング会社はどこなのか、しっかりと見極めてください。
小規模保育園を含む企業主導型保育園を全国で18ヶ所運営しているAnimo株式会社は、実績がしっかりあるので、コンサルティングを安心して依頼することができるでしょう。
上述した通り、実績はコンサルティングを選ぶ上で重要なポイントになります。実際に運営をしているからこそ、豊富な経験と知識があることが裏付けされているともいえます。
全国対応が可能となっているので、小規模保育園のことなら相談してみると良いでしょう。
みんなの保育園は小規模保育園に対応しているうえ、小規模保育園開園の実績も持っています。みんなの保育園は自社でも保育園を開園させ、そして運営しているため様々なノウハウを持っています。
また、不動産探しや保育園にするための内装工事にも対応してくれるだけでなく、事業計画書の作成から内装まで一括で請け負ってくれる会社でもあります。もちろん、開園だけでなく運営のサポートもしているため、安心して相談できるでしょう。
株式会社プライムツーワンは東京・北海道を中心に、多くの保育園を運営しています。そのノウハウを持って保育園の開園、そして運営をコンサルティングマネジメントしてくれるのです。
これから小規模保育園を開園しようと考えている方はもちろん、既存の小規模保育園の運営を向上させていくためのコンサルティングも請け負っています。補助金・助成金の相談や各種申請の代行も依頼可能なため、幅広いサポートを受けることができるでしょう。
株式会社スクルドアンドカンパニーは、小規模保育園を含む直営認可保育園を全国に40か所以上運営しています。そこで得られた知見を活かし、保育園の運営をサポートしてくれる会社です。実績があるため、トップクラスのコンサルティングが可能です。
また株式会社スクルドアンドカンパニーでは、他の保育園と徹底した差別化をはかっています。そのため開園する保育園が数多くある保育園に埋もれることなく、運営していくことができるでしょう。もちろん小規模認可保育園採択サポートもあるので、小規模保育園の開園を考えている方でも安心して利用できます。
フランドル株式会社は、低価格が売りでもある保育園のコンサルティング会社です。保育園のプロデュースだけでなく、保育園を開園する方法と保育園の場所の選定を提案してくれるマーケティングリサーチなど、手伝ってもらいたい部分のみコンサルティングをお願いすることも可能です。
もちろん全国に対応しているため、安心して相談できるでしょう。30年以上の実績も大きな検討ポイントです。
株式会社ワイズウィングは質の高い保育、サービスの良さに注目してコンサルティングをしてくれる会社です。開園だけでなく経営戦略、組織力向上、保育サービスの向上、施設の宣伝など様々な部分でサポートしてくれるため、開園した後にも付き合いを続けていきたい会社でしょう。
さらに保育園の設備のこと、保育士の採用や研修、運営マネジメントについても相談に乗ってもらえます。一部分だけの相談にも対応してもらえるのが、嬉しいポイントではないでしょうか。
福岡に本社を構える株式会社アピカルは、関西、東京、熊本に支店を持っているほど大きなコンサルティング会社です。新規保育園を開園するにあたってのレイアウト備品の提案から、月間、そして年間の運営サポートまでしてくれます。
運営開園準備の相談、開園するに当たり必要な準備の提案、小規模保育園を開園するにあたって利用できる助成金の相談までは無料でお願いすることが可能です。ここで信頼関係が築ければ、その後のコンサルティングもお願いしてみてもいいかもしれません。
株式会社キャリアリンクでは、地域型保育事業開設サポートを行なっています。保育園運営の経験がなくても、株式会社キャリアリンクを利用すれば問題なく開業できるでしょう。開園に向けて、連携施設の依頼や保育園に必要な備品リストアップなどもサポートしてもらえます。
また保育スタッフの研修、さらには開園前のテストラン企画、実施まで行なってくれるため、安心して開園できるでしょう。施設内外の安全を最終的にチェックしてくれるので、とても心強いです。
小規模保育園を含めた認可保育園を数多く開園、そして運営している実績を持っているのが株式会社セリオです。地域に密着し保育園の開園、そして運営までコンサルティングしてくれます。
不動産探しは保育園ならではのノウハウが必要です。自分だけで不動産探しをするのは不安もあるでしょう。しかし株式会社セリオは不動産探しから市場調査、物件の選定まで完全にサポートしています。行政への書類提出や、保育士の採用まで任せられるのも頼もしいですね。
小規模保育園の開業支援を得意としている会社が、株式会社I-PLANです。小規模保育園の開園を考えているなら、株式会社I-PLANから一度話を聞いてみることをおすすめします。株式会社I-PLANが対応しているエリアは、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県です。
圧倒的な実績を持っているうえ、小規模保育園のコンサルティングの費用は50万円からです。もちろんコンサルティングの内容によって費用は変わりますが、無料で相談を受け付けているので、問い合わせてみてもいいでしょう。
小規模保育園のコンサルティングについて解説しました。そもそも小規模保育園とはどのような施設なのかを理解すれば、コンサルティングを依頼した方がいい理由もお分かりいただけるのではないでしょうか。
ノウハウが全くない素人が保育園を開園するのは大変ですし、失敗のリスクも高くなります。ぜひ、コンサルティング会社に相談し、信頼できる会社に保育園の開園、そして運営をサポートしてもらってください。
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