保育園

専業主婦では保育園に入れない?入園が難しい理由と対策方法10選

2021.09.15
保育園への入園時期が近くなってきたものの、専業主婦では入園が難しいのではないだろうかと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。この記事は、専業主婦が子どもを認可保育園に入れるための10の対策を解説します。入園に向けた保護者が行う活動、いわゆる「保活」に向けて参考にしてみてください。
保育園は基本的に「保育に欠けた状況にある子ども」が通える施設です。専業主婦の場合、ワーキングママ(以下、ワーママ)に比べて、子どもを保育できる環境が整っていることも事実です。

また入園審査も、専業主婦は不利に作用してしまうこともあるようです。以下で詳しく解説します。
基本的に保育園は「親が働いている、病気の状態にあるなどの理由により家庭において十分に子どもを保育できない場合に家庭に代わって子どもを保育する施設」です。

その中でも、適切な保育園運営のための必要な基準を満たし、都道府県知事より認可を受けた保育園が「認可保育園」です。

すなわち、認可保育園への入園を希望する場合は、両親が働いていることが前提です。一方で、認可外保育園は両親の勤務などの理由を問われることはありません。
認可保育園への入園に際して、一般的に多くの自治体で「入園審査」を実施しています。その際に採用しているのが「点数制」です。獲得した点数を基準に入園の優先順位がつけられます。

特に「就労」は点数の多くを占めるため、専業主婦の点数獲得が難しい状況です。具体的な点数の仕組みは、以下で解説します。
ここまでは、認可保育園がある目的と、認可保育園の入園審査における専業主婦のデメリットを解説しました。認可保育園では一般的に、「基準指数」「調整指数」の2つの点数指標に基づいて入園審査が行われています。

これらの点数が高い世帯から保育園の入園許可が下りる仕組みです。以下でそれぞれの指数を解説します。
「基準指数」は一般的に家庭状況や所得などを指数化したものです。パパ・ママそれぞれの就労状況や健康状態などを指数化します。

就労状況に関してはフルタイム勤務なのかパート勤務なのか、就学中なのかといった点を、健康状態に関しては入院や障がいの有無などが検討事項です。
「調整指数」は家庭の状況を指数化したものです。家庭の状況を鑑みて、保育できる状況にあるかを判断します。具体例として、希望先の保育園に兄弟がいること、同居で子どもを見られる祖父母がいること、生活保護の受給の有無などが挙げられます。
ここまでは、認可保育園に入るための条件や認可保育園に入るには避けられない「入園審査」の仕組みを解説しました。専業主婦の世帯でも子どもを入園させたいと強く思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ここからは、認可保育園に入るための10の対策を解説します。自治体によって入園審査における基準は異なるので、これを踏まえてご覧ください。
保護者が保育園への入園希望申請の段階で働いていない場合、求職中の証明である「求職活動状況申告書兼誓約書」を提出することで入園申し込みができます。

自治体により異なりますが、求職中の証明をしてから2カ月から4カ月の間に、就労などの別の理由での提出が必要です。求職証明は基準指数の中でも点数が低いため、早急に就業する方がおすすめです。
仕事を始めることは、認可保育園の「保護者が働いている状態」に該当するため、認可保育園への入園申し込みができます。一方で、雇用形態や勤務時間によって基準指数の点数は異なります。勤務時間の短いパートより、フルタイムの方が点数は高めです。

近年は在宅ワークも増えてきていますが、一般的には在宅ワークより職場勤務の点数は高い傾向にあります。自治体によっては内職も点数に加点されることもあるので、併せて確認が必要です。
開業届を出し、個人事業主として働く方法もあります。保育園の入園審査は、個人事業主としての勤務実績を明確にする必要があります。開業届や勤務実績を証明する書類の提出が必要です。

利益が出ていなくても、開業届の提出はできます。ブログを運営しているものの、利益が出ていない状態でも就労としてカウントされます。
就学も入園審査における基準指数の一つに含まれます。職業訓練も就学として含まれています。自治体ごとに「週16時間以上」かつ「月64時間以上」などの条件があることが多いので、事前の確認が必要です。
一時的な認可外保育園への通園は、認可保育園の入園審査においては加点対象になる場合があります。ベビーシッターも同様です。認可保育園は入園の競争が激化しているため、「滑り止め」として認可外保育園への手続きを進めておくことも大切です。
認可保育園への入園に強い希望がある場合に取られる対策が転居です。自治体によっては、入園申請の多い、いわゆる「激戦区」と呼ばれるところもあります。入園申請の仕組みや入園審査の基準が自治体によって異なり、現状、入園申請の数にばらつきがある傾向です。

したがって、認可保育園の入園申請が比較的少ない自治体への転居という方法を取る方もいるようです。
保育園の入園審査で防ぎたいことは、指数の減点です。すなわち、減点を防ぐことで入園審査でのマイナスポイントを極力減らせます。その一つが、祖父母との同居です。祖父母が同居していることによって、祖父母が保育できる状況であると考えられます。

従って、祖父母の健康状態にも関わりますが、「入園の必要はない」と判断されてしまいます。
認可保育園への入園を強く希望している場合は、人気のある保育園や競争率の高い保育園は避けることをおすすめします。また、入園審査における点数をどのくらい持っているのかを理解した上で、点数に見合った保育園を選択するのが望ましいでしょう。

あえて、人気のない保育園への入園を希望する家庭もありますが、人気のない理由を調べ、問題がないかを判断する必要はあります。
入園時期をずらすのも良い方法です。保育園の乳児クラスは、保育士の配置基準などの理由から少人数です。一方で、3歳以降の幼児クラスになると、保育士1人当たり20名の子どもの受け入れができるため、乳児クラスに比べて定員が増えます。

従って、3歳以降の入園は乳児入園よりも簡単にできます。年度頭の4月に入園を希望するケースは多いため、4月を避けての入園も良いでしょう。
病気を理由に申し込めますが、あくまで最終手段として考えましょう。入院が伴うなどの重い疾病であれば、加点対象ですが、軽い病気や通院程度の病気であればかえって減点対象になるので注意が必要です。

例外は、育児などが原因の精神疾患です。限界が来る前に診療を受けたり、相談をしたりすることが必要です。
ここまでは、認可保育園に入るための対策を解説しました。一方で、認可保育園への入園申請は激化しており、他のオプションを考えなければならないときもあります。ここからは、認可保育園に入れなかった場合の選択肢をご紹介します。
幼稚園は、文部科学省管轄の教育施設です。基本的に9時〜14時ごろまでの間の4時間を、子どもを預かる標準保育時間としています。入園ができるのも3歳以降の幼児です。保育料も公立の園は自治体が定めますが、私立の園は運営者が定めるため、園によってばらつきがあります。
認可外保育園は、市区町村の基準を満たしていない保育園を指します。施設の大きさなどは、認可保育園に劣ることが多いものの、独自に取り組みをしている園もあるため、特色がそれぞれあることがメリットです。

一方で、市区町村の補助が認可保育園よりも少ないため、保育料は高額になってしまうこともあるようです。
認定こども園は、保育園と幼稚園のそれぞれの良いところを生かした、幼保一体型施設です。0歳から小学校就学前まで通園可能です。認定区分によって休暇などの異なる部分もあります。
ここまでは、認定保育園に入れなかった場合の選択肢を解説しました。一方で、2019年10月より施行された幼保無償化の影響によって、ママの働き方や入園申請に影響があったのも事実です。ここからは、幼保無償化における専業主婦とワーママの違いを解説します。
幼保無償化とは、3歳以降の幼児を対象に保育が無償に提供される、すなわち保育にまつわる利用料が実質無料になる制度です。保育園・幼稚園・認定こども園を利用する子どもが対象になります。

0歳〜2歳までの乳児は、住民税非課税世帯を対象に利用料が無料です。認可外保育施設は、金額の上限付きで利用料が無料になります。
幼保無償化は年齢によって適用内容が異なり、原則3歳からは利用料が無料、0歳〜2歳までは、住民税非課税世帯に関して利用料が無料です。認可外保育施設も、金額の上限付きで3歳以降と、0歳〜2歳までの住民税非課税世帯に対して利用料が無料になります。

一方で、預かり保育やファミリー・サポート・センターの利用は、認可外保育施設と同様の適用範囲になるので注意が必要です。
今回の記事では、以下の事項を解説しました。

・保育園には「入園審査」があり、家庭の状況を点数化して審査を行っている
・「就労」は入園審査において非常に点数が高い項目であるため、専業主婦のママであると入園が難しい場合がある
・「就労」の他にも、入園審査の点数を高める取り組みがあり、対策を取れる
・認可保育園に入れなかった場合のオプションも検討しておく


専業主婦世帯の場合でも、子どもを入園させなければならない理由はさまざまです。その中でも、専業主婦は入園審査の点数では多くはないものの、保活の情報を収集するタイミングはワーママよりもあるのではないでしょうか。

正しい情報を駆使して、保活が成功するように取り組んでいくと良いでしょう。

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