保育園

保育園と認定こども園の違いとは?メリットや入園スケジュールなどを比較

2021.10.13
子どもを預けたいと考えた際に、預け先に迷っているママも多いのではないでしょうか。この記事では、保育園と幼稚園、認定こども園の違いについて比較します。子どもを預ける際のポイントも解説します。ぜひ、参考にしてください。
子どもの預け先として大きく3つの選択肢があります。保育園と幼稚園、そして認定こども園です。それぞれ設置目的や管轄が異なります。
認定こども園は、内閣府管轄の施設です。厚生労働省・文部科学省とも、連携が取られています。対象はすべての子育て家庭で、保育園のように共働きを求められる条件などはありません。保育園と幼稚園の利点を一体化した施設です。

認定こども園は、子どもの年齢や保護者の就労状況などから3つの区分に認定されます。また、施設自体もそれぞれの強みを生かした4つのタイプに分類されます。
幼保連携型施設は、もともと保育園などを開いていた施設ではなく、認定こども園として独立している施設を指します。幼稚園と保育園の機能を併せ持ち、双方の良いところを兼ね備えている施設です。
幼稚園型は、もとは幼稚園であった施設に、保育園としての機能を加えた認定こども園です。長時間保育などの保育園としての機能を追加しています。基本的に「幼稚園教育要領」をベースにした幼稚園教育が実施されています。
保育所型は、もともと保育園であった施設に幼稚園としての機能を追加した認定こども園です。働いていないママでも利用可能です。保育園の機能をベースに、「保育所保育指針」に基づいた保育が行われます。
地方裁量型は、地域の状況に合わせてできた施設です。既存の認可外施設に機能を追加してできるケースが基本のため、認可外であることが多いでしょう。認可外であることから駅ナカや職場のビルに設置されているケースもあります。
認定こども園は入園選考にあたり、それぞれの保護者の就労状況や、子どもの年齢などから3つの認定区分に分けられます。

1号認定は、満3歳以上の子どもがいる、かつ保護者の就労がない世帯です。認定こども園と幼稚園に申請ができます。申請受付から入園選考までを施設で行います。申請先は認定こども園です。

2号認定は、満3歳以上の子どもがいる、かつ保護者の就労がある世帯です。申請受付から入園選考までを各自治体が担当します。認定こども園と保育園に申請ができます。1号認定とは申請可能な施設が異なるため、注意しましょう。

3号認定は、満3歳未満の子どもがいる、かつ保護者の就労がある世帯です。申請や入園選考の流れは、各自治体が担当します。認定こども園、保育園に加えて地域型保育への申請もできます。
認定こども園はそれぞれの特徴、保育内容によってメリット・デメリットがあり、かつ利用する世帯の状況に応じて申請方法も異なります。一方で、「保育所型」「幼稚園型」の認定こども園と、保育園と幼稚園の違いとはどのようなものでしょうか。以下で解説します。
保育園は、「保育に欠ける状態」である子供の保育を目的とした児童福祉施設です。具体的には、両親の就労や病気によって「保育ができる環境」にない場合を指します。厚生労働省が管轄しています。

保育料は保育無償化に伴い、3歳以上の保育料が無料です。2歳未満は世帯所得などから算出されます。保育時間は、保護者の就労状況により定められており、最長11時間預けられる「保育標準時間」と最長8時間の「保育短時間」に分けられます。
幼稚園は、学校教育法に基づいて設置されている文部科学省管轄の施設です。幼稚園教育要領に基づく教育を行っていて、保育園に比べて保育時間は短く、保育料も園ごとに異なります。
保育園や幼稚園と認定こども園では、それぞれ保育内容や設置目的は異なるので、子どもに合った園探しをするのが大切です。入園までのスケジュールにも違いがあり、認定こども園は認定区分にも違いがあるので注意が必要です。以下で詳しく解説します。
保育園の場合は、認可保育園への入園競争が激化していることもあり、早めに準備をする必要があります。年度初めの4月入園を目指すなら、準備のスタートは前年の5月ごろが良いでしょう。5月〜11月の間に希望する園を絞り、書類作成に向けた準備を行います。

11月前後に申し込み受付、1月に1次選考、2月に2次選考と続き、入園が内定した上で、2月〜3月の間に入園説明会があります。入園内定後も、入園に向けた準備を行います。
幼稚園の場合も、公立幼稚園と私立幼稚園で特色が大きく異なるので、園見学は必須です。年度初めの4月入園を目指す場合、6月ごろに各幼稚園で見学会が開かれます。私立幼稚園の場合は、9月ごろに願書が配布され、10月には申し込み・面接があります。

公立幼稚園は、11月に願書配布・提出した後、面接・試験などで入園可否の決定です。入園説明会は12月から1月の実施が多いでしょう。
1号認定の場合は、認定こども園が入園申請から入園可否の審査を行うため、早めのスケジュールです。9月〜10月の間に願書が配布され、10月〜11月の間に願書を園に提出し、面接・抽選に移ります。

入園許可が下りた世帯は、11月中に入園手続きを済ませます。入園説明会が12月〜2月の間に開かれた後、3月に体験入園がある場合もあります。
2号認定・3号認定の場合は、1号認定とは異なり、入園申請の受付から入園可否の判断は各自治体が行います。市区町村へ申込書を提出後、12月上旬〜1月上旬に面接が行われます。

その後、2月中旬〜3月上旬に、入園承諾書、支給認定証で入園許可の通知があります。3月上旬〜中旬に入園説明会が開催されます。
認定こども園は認定区分によって、入園申請先や入園に向けた活動の時期が異なるため注意が必要です。また、認定こども園は保育園や幼稚園と同様、見学をしてメリット・デメリットを明らかにする必要もあります。

ここからは、認定こども園のメリット・デメリットを保育園・幼稚園と比較しながら解説します。
保育園の大きな魅力は、最短で生後57日以上から預けられることです。早くに職場復帰をしたい保護者には大きなメリットです。また、保育園は年末年始・日曜日以外は基本的に開園しているので、お盆の時期など季節休暇でも預けることが可能です。

一方で、送迎時間も家庭によって異なることや、保護者参加型のイベントも少ないことから、保護者同士の交流が少ないという指摘もあります。
幼稚園のメリットは、小学校入学に向けた教育面の充実や、集団生活で大切な礼儀作法が身につけられることです。特に教育面は充実しています。園によってはひらがな・カタカナの読み書きから簡単な足し算・引き算まで習得できる園があります。

一方で、保護者参加の平日の行事が多く、スケジューリングが難しいことがデメリットです。
認定こども園は、保育園、幼稚園のメリットを兼ね備えている施設です。幼児教育に力を入れていて、小学校就学までの生活リズムを習得できます。また働き方が変わっても、転園は不要です。

一方で、保育園や幼稚園と比較して施設数が少なく、平日の保護者会など保護者参加の行事が多いでしょう。
認定こども園は4つのタイプに分類されることから、施設ごとに強みが大きく異なります。入園を検討している方は、園の強みと子どもの発達状況を踏まえて園選びをすることが大切です。ここからは、ケース別に子どもの預け先の選び方を解説します。
教育面を重要視したい場合は、幼稚園型の認定こども園がおすすめです。幼稚園型の認定こども園では、「幼稚園教育要領」に基づいた教育を受けられます。一方で、平日開催の保護者が参加する行事は多いでしょう。
保育園では「保育に欠ける状態」が、仕事を辞めたり介護が不要になったりしたことで解消された場合は退園しなければなりません。認定こども園の場合は、所定の手続きを踏めば退園せずに利用可能です。
今回の記事では、以下の事項を解説しました。

・認定こども園には4つのタイプに分類できて、それぞれの園に強みがある
・認定こども園に入園する場合は、「認定」を受ける必要があり、3つの認定区分に分けられる
・認定こども園は保育園と幼稚園の良いところを兼ね備えている施設で、小学校就学前までの作法やルールを学べる

認定こども園にかかわらず、保育園・幼稚園にはそれぞれの施設に強みがあります。子どもの発達段階や保護者の就労状況などを踏まえて、園探しや保活ができると良いでしょう。

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