保育園

保育園の入園に必要な点数とは?計算方法・点数を上げるポイントも紹介

2022.01.05
「認可保育園の入園には点数が必要だ」と聞き覚えがある方は多いのではないでしょうか。
認可保育園の入園は、地域によっては狭き門です。両親の就労状況や家庭状況を点数化し、入園可否を判断されます。

本記事では、保育園の入園に関わる「点数」の内容や計算の仕方、「点数」を稼ぐ方法などを詳しく解説します。参考にしてください。
認可保育園への入園の選考は、世帯状況をポイント化した「点数」で行われます。「点数」の詳細は下記で解説します。認可外保育園の場合は、点数による選考はありません。申し込み順など、保育園ごとに入園基準が異なります。
希望する保育園を決定する前に、保育園にはどのような種類があるか把握しておきましょう。保育園は「認可保育園」と「認可外保育園」の2つに分けられます。

また、同じ年齢の子どもが通う幼稚園との違いはどこにあるのでしょうか。それぞれ、申し込み方法、選考基準が異なるため、注意しましょう。認可保育園以外は「点数」を稼ぐ必要がありません。
認可保育園は国が定めた基準を満たし、都道府県知事の認可を受けて運営している保育園のことです。入園を希望する場合は、自治体に申し込みます。各保育園に直接申し込みはできません。認可保育園に子どもを預けるためには、自治体の保育要件を満たす必要があります。

保育料は、自治体が世帯所得額によって決定しており、家庭によって異なります。3歳児クラス以上は保育料無償化の対象です。0〜2歳児クラスも比較的安く利用できます。入園の選考は、自治体が定めたポイント基準による点数制で行われます。
国の基準は満たしていないものの、自治体が定めた基準を満たし、認証を受けて運営している保育園もあります。例えば、東京都の「認証保育園」が挙げられます。

入園を希望する場合、申込先は保育園です。自治体の保育要件を満たす必要があります。
保育料は各保育園が決定しているため、同じ保育園の利用者は一律の金額を支払います。
認可外保育園は、認可保育園よりも緩やかな基準が設けられている保育施設です。
自治体の保育要件を満たす必要がない分、独自の保育プログラムの導入や休日対応など、保護者のニーズが合うサービスを提供している園も多くあります。

入園を希望する場合、申込先は保育園です。保育料は各保育園が決定しており、認可保育園と比べると利用料金は高い傾向です。
保育園と幼稚園の大きな違いを3つ紹介します。1つ目は入園可能の年齢です。保育園は0歳から入園でき、幼稚園は3歳の春から入園できます。2つ目は管轄の省庁です。保育園は厚生労働省、幼稚園は文部科学省と管轄が異なるため、カリキュラムも違います。

3つ目は保育時間です。保育園は共働き家庭を想定しているため、保育時間は長いです。対して、幼稚園は保育時間が短いです。近年では保護者のニーズに応えて、延長保育や長期休暇中の預かりを実施する幼稚園も増えています。

また、保育園、幼稚園、両方の特徴を併せ持つ認定こども園も増加しています。
「ポイント」などとも呼ばれる入園基準を数値化した「点数」とは、具体的に何を指しているのでしょうか。「点数」は大きく分けて2つの指数に分かれます。詳しく解説します。
保護者の基本的な状況を点数化したものが基準指数です。就労状況や健康状況などが反映されます。具体的に就労状況はフルタイム・短時間勤務・就学などの区分、健康状態は病気・障がいの有無などです。

フルタイム勤務で共働きの場合、基本的に基準指数は満点と言われています。
基準指数以外に家庭の状況を加点・減点するのが調整指数です。以下のような内容が調整指数に影響すると言われています。

・すでに在園中の兄弟姉妹がいる→加点
・就労しているため、すでに認可外保育園に預けている→加点
・ベビーシッターの利用実績→加点
・近くに子どものお世話が可能な祖父母がいる→減点

自治体によって調整指数の対象となる内容は異なりますので、注意しましょう。
保育園選考で使用する「点数」は、どのように計算されるのでしょうか。自治体ごとに計算方法は少し異なります。例を挙げて実際に「点数」を計算しながら、具体的に解説します。
基本指数と調整指数をそれぞれ点数化し、足し合わせたものが家庭の「点数」です。基本指数の扱われ方は、2パターンがあります。

1つは両親それぞれの基本指数を足し、さらに調整指数を加減する自治体です。もう1つは、両親のうち低い方の基本指数のみを採用し、調整指数を加減して計算する自治体もあります。
上記の計算で算出された「点数」が同一の世帯があった場合、優先順位がつけられます。優先順位は所得が低い世帯や、自治体の居住年数が長い世帯など、自治体によって異なります。
実際に点数の計算をしながらイメージしてみましょう。今回は2020年度、東京都文京区の認可保育園を希望する場合を例とします。フルタイム共働き世帯、文京区民、近隣に祖父母がいない場合で算出してみましょう。

文京区の選考指数の算出方法は「選考指数=基本指数(父+母)+調整指数」です。基本指数は父、母ともにフルタイム勤務のため、満点の10点ずつで合計20点です。

調整指数は文京区民であること、近隣に祖父母がいないこと、どちらもが加点対象に指定されています。文京区民であることは4点の加点、近隣在住で保育に協力できる祖父母がいないことは1点の加点です。調整指数の合計は5点です。

すなわち、基本指数の20点と調整指数の5点を合わせた25点です。皆さんも一度、ご自身の自治体で計算してみましょう。

選考指数の算出方法
どうしても認可保育園に子どもを通わせたい場合、選考に通りやすくするために「点数」を上げる必要があります。「点数」を稼ぐためにできる工夫をまとめました。参考にしてください。
点数を稼ぐ前に、まずご自身の現状の「点数」を計算してみましょう。ご自身で算出した数字に誤りがないか、窓口で確認するのがおすすめです。窓口で実際に確認することで、加点すべき点数を正しく把握できます。

自治体によっては、窓口でしか知りえない情報も多いでしょう。前年の入園実績を公開している自治体もあります。あと何点くらい足りていないか具体的に分かるので、窓口で情報開示しているか確認するのがおすすめです。
基準指数は、フルタイム勤務でなければ減点される自治体も多くあります。そのため、時短勤務での復帰を検討している場合も、最初はフルタイム勤務で復帰する方が保活には有利です。
自治体に途中で時短勤務に変更できるか確認しておくと安心です。
認可外保育園やベビーシッターサービスの一定期間の利用は、調整指数で加点になる自治体もあります。認可外保育園やベビーシッターを利用する必要があることは、保育を必要としている証明になるからです。

利用証明書を発行してもらい、必要であれば自治体に提出しましょう。
前年の実績などから点数が足りない場合は、希望園の変更も1つの手段です。どうしても認可保育園を希望する場合は、最寄りの駅から遠い園や新しくできたばかりの園など、あまり人気のない園も上位候補に入れて申し込みます。

認可保育園にこだわらない場合は、認可外保育園なども候補に入れて情報収集をしてみましょう。認可外保育園は自治体に申し込むのではなく、保育園に直接申し込みます。「点数」に関係なく入園可能なので、ぜひ検討してください。
「点数」の計算方法や優先事項は自治体によって異なります。まずは住んでいる自治体の「点数」を良く知る必要があります。また、希望する保育園の選び方も重要です。人気の認可保育園に入りたい場合、「点数」をしっかり稼いでおく必要があります。

まずは自宅から通園が可能な圏内にどのような保育園があるのか、情報収集が大切です。その上で希望する保育園に入るために、どれほど「点数」が必要なのか自治体に確認しましょう。

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