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【最新版】保育士の給料・年収・ボーナスの実態とは?増やす方法も紹介

2020.02.19
保育士の給料は少ないと聞いたことがあるかもしれません。しかし、実際はどのくらいの給料なのか。知りたいけれど、なかなか人には聞けないと思っている方も多いでしょう。そこで、保育士の平均的な給料について、さらには、給料を上げるためにできることを紹介していきます。
保育士の給料はいくらくらいなのか、気になりませんか?給料や年収がどのくらいなのか気になるけれど、なかなか人に聞けることでもありません。しかし、仕事をしていくうえでとても大切なポイントでもあるはずです。

そこでまずは保育士の給料がどのくらいなのか、そして年齢別に違いがあるのか、みていきます。もちろん保育園の種類や保育施設、さらには保育施設がある地域によって、給料に差が出てくることもあるため、注意が必要です。保育士の給料や年収が気になるという方、知りたいという方は、ぜひ読み進めてください。
まずは、保育士全体の平均年収をご紹介していきます。保育士の平均年収は、342万円程度、平均月収は23万円程度です。ちなみにこれは私立保育園など、民間の保育施設で働く保育士の平均的な年収と月収です。平均月収が23万円程度のため、手取りは20万円を下回ってしまうことが多いでしょう。

保育士の平均年収を知って、保育士の給料は低いと驚く人も多いかもしれません。しかし、平均の給料を出してみると、現状これくらいなのです。続いて、年代別に保育士の給料がどれくらいなのかをみていきます。20代、30代、40代に分けて紹介しますので、確認してみてください。
20代の保育士の平均年収は、303万円程度です。月収は21万円ほどで、手取りで考えると18万円程度になります。ちなみに、賞与は平均48万円程度です。20代前半であれば、他の職業の方とそれほど大きな差はないかもしれません。しかし20代は職場では後輩の立場のため、持ち帰りの仕事が多い保育施設があったり、残業が多い施設があるのも事実です。

仕事量のわりに給料が低いと感じている保育士がたくさんいるため、待遇がいい保育施設に転職したいと考えている方も多いです。
30代保育士の年収平均をみてみると、371万円程度です。月収は24万円程度、賞与が77万円ほどです。20代よりも賞与が増えていますが、実は保育士という仕事はあまり昇給が期待できないと言われています。そのため、20代と30代の月収は大きな差が出ないのです。20代は良かったけれど、30代になって給料が見合っていないと感じて転職する人もたくさんいます。それほど、保育施設によって給料や待遇が違うということです。
40代の保育士の年収は、平均すると432万円程度です。月収平均は28万円、賞与の平均額は89万円です。20代や30代に比べると主任など役職がつくことで給料は上がっていますが、保育士は体力が必要な仕事でもあります。そのため、休みをしっかりと確保したい、育児と両立させたいと考えている人も多いです。

ちなみに、それぞれの年代全て平均の金額です。この金額よりも給料が少ない保育園や賞与が期待できない保育園、残業代もほぼ出ないという保育園もあります。そのため就職する前に、しっかり給料面や待遇面を確認する必要があるでしょう。もちろん働いてみないとわからないこともたくさんあります。万が一、働く保育園に不満がある場合は、転職を考えてみる事も必要です。
保育士の給料や年収は、どの保育施設で働くかによっても大きく変わってきます。その中でも、公立と私立で給料に差が出ます。そこで、それぞれの保育施設の種類で、公立と私立に分けて平均的な年収や給料を紹介していきます。これから保育園に就職したいと考えている方や、転職を考えている方はぜひ参考にしてください。
まずは公立の保育所と私立の保育所では、どのくらいの差があるのかみていきましょう。ここで紹介する金額は、賞与込みの平均月収です。保育士として公立の保育所で働いている場合、公立の保育所の月収の平均は303,113円、私立の保育所の月収の平均は301,823円です。これを見て分かる通り、公立と私立で大きな差はありません。

しかし主任という役職がつくと、公立の保育所の平均月収は561,725円、私立の保育所の平均月収は422,966円と大きな差が生まれます。つまり長く保育所に勤めていくことを考えると、公立の保育所に勤めた方が給料はいいということです。

ちなみに保育士としての資格を持たない保育補助者の場合は、公立の保育所よりも私立の保育所の方が、月収が高いです。公立の保育所で保育補助者として常勤で働く場合、平均月収は148,720円ですが、私立の保育所の場合は223,584円です。
保育所に続いて認定こども園の場合は、公立と私立でどのくらいの違いが出るのでしょうか。保育教諭の立場の平均的な月収でみていきましょう。公立の認定こども園の場合、平均月収は287,181円です。そして、私立の認定こども園の場合は279,954円です。こちらも保育所と同様、公立と私立でそれほど大きな差はありません。

しかし指導保育教諭という立場では、公立の認定こども園の場合455,717円まで給料が上がりますが、私立の認定こども園の場合は336,739円です。さらに主幹保育教諭まで立場が上になると、公立の認定こども園の場合の平均月収は514,214円、私立の認定こども園の場合の平均月収は375,965円と大きな差が出ます。
続いて紹介するのが、事業所内保育事業の保育施設に勤める保育士の平均月収です。事業所内保育事業の場合、公立、私立に分かれることがなく全て私立となりますが、他の保育施設との差を知るためにも確認しておきましょう。ちなみに事業所内保育事業はA型、B型、20人以上の施設と3種類に分けられます。それぞれの月収を紹介していきます。

事業所内保育事業のA型の保育士の場合、平均月収は238,168円です。B型の保育士の場合は264,238円、20人以上の施設の場合は269,782円です。主任保育士になると、A型の場合266,081円、B型の場合266,264円、20人以上の施設の場合355,918円です。さらに管理者にまでなると、A型の場合は341,691円、B型の場合は323,546円、20人以上の施設の場合は352,212円です。
小規模保育事業の平均的な月収も確認しておきましょう。小規模保育事業の場合も私立で、A型とB型に分けられます。それぞれの平均月収を紹介していきます。

小規模保育事業A型の保育士平均月収は268,755円、B型保育士の平均月収は269,617円です。そして主任保育士になると、A型の場合は303,289円、B型の場合は309,912円です。さらに管理者になると、A型の場合342,861円、B型の場合は362,007 円が平均的な月収です。
続いては、私立の家庭的保育事業の平均月収を紹介していきます。家庭的保育者の平均月収は358,988円です。また家庭的保育補助者の場合は、232,892円です。他の施設と比べると、平均月収が高いのが特徴的です。
他の職業にも当てはまることですが、働く地域によっても保育士の給料や月収は違ってきます。そこで保育士の給料平均が高い都道府県と低い都道府県を紹介していきます。働く場所にこだわりがないのであれば、保育士の給料の平均が高い都道府県で働くことも選択肢の一つです。
まずは保育士の給料平均が高い都道府県を紹介します。一番保育士の年収が高い都道府県は東京都です。東京都の保育士の平均年収は、4,341,900円です。

いままで紹介してきた保育士の年収よりも高いことが分かります。東京都でも待機児童問題が深刻化している地域や保育士が足りていない地域などで差はでてくるでしょう。とはいえ、やはり東京都が一番保育士の給料がいい都道府県といえます。
保育士の平均年収が高い地域は東京都と紹介しましたが、その逆に一番保育士の平均年収が低い都道府県はどこなのでしょうか。保育士の平均年収が一番低い都道府県は、山形県です。山形県の保育士の平均年収は、3,124,400円です。

東京都の保育士の平均年収が4,341,900円のため、東京都と山形県ではおよそ120万円もの差があるということになります。同じ保育士の資格を持っているとはいえ、働く地域によって保育士の給料には大きな差があるのです。
保育士の年収や給料について紹介してきましたが、続いては保育士の賞与・ボーナスについて紹介していきたいと思います。保育士の賞与・ボーナスの額は、働く保育施設によって大きな差があります。公立の保育所に勤める保育士の賞与・ボーナスに当たる期末・勤勉手当の平均金額は、1,841,049円です。

公立の保育士として働くためには、保育士試験に合格する他に公務員試験にも合格しなければなりません。その難関を突破した保育士は、大きな額の賞与・ボーナスをもらえます。ちなみに国家公務員の賞与・ボーナスに当たる期末・勤勉手当の支給は、6月30日と12月10日と法律で定められています。また、地方公務員の場合も国家公務員と同じ日、もしくはそれに近い日程に支給されることが条例で定められています。

続いて私立の保育所に勤める保育士の賞与・ボーナスを紹介すると、平均707,700円です。公立の保育所に勤める保育士の賞与・ボーナスの平均は1,841,049円のため、113万円もの差があるということです。また私立の保育所の場合は、働く施設によって賞与・ボーナスの額は様々です。支給される時期は、一般企業と同じく6月半ばから7月半ばと12月上旬のことが多いようです。
待機児童問題もあり保育士が足りないといわれているうえ、保育士の仕事は激務だといわれているにも関わらず、どうして保育士の給料は低いのでしょうか。これは、給料を支払う保育施設の財源に限りがあることが原因だと言われています。保育園は国や自治体から支給される補助金、そして保育園を利用する方の保育料で運営されています。その中から運営費を引いた金額が、保育士の給料に当たるのです。

補助金や保育料には基準が設けられているため、保育園側が財源を増やすことが難しいです。そのため、限られた財源の中から保育士に給料を支払わなければなりません。保育士の給料を上げることができないのは、保育園の財源が限られていることが原因なのです。
保育士の給料が低いことは、問題視されています。待機児童問題もありますし、保育園の無償化が始まり、保育園を利用したいと考える家庭は増えていくことが予想されます。つまり、今後はより保育士が必要になるのです。しかし薄給の状態が続いてしまうと、保育士を確保することが難しくなるでしょう。

そこで保育士の給料を見直すために国が取り組んでいるのが、保育士処遇改善等加算です。保育士処遇改善等加算とは、国が保育園に支給する補助金を増やすことで、保育士の給料を引き上げるという制度です。保育士処遇改善等加算が始まってから、国が保育園に支給する補助金は、年々増えています。この取り組みもあり、保育園の無償化は保育士の給料には影響がないようです。

その他にも保育士等キャリアアップ研修という制度も始まっています。この制度については、後述しますのでそちらも参考にしてください。これらのように国も保育士の給料をあげるために、様々な取り組みをしています。
国が保育士の給料をあげるために取り組みをしてくれているとしても、黙って待っている時間がもったいないですよね。そこで保育士が給料アップのために考えたいこと、そしてできることを4つ紹介していきます。保育士の給料について悩んでいる、現状の給料でやっていくのはしんどいと思っている保育士の方はぜひ参考にしてください。
キャリアアップを目指すことで、給料をあげることができるかもしれません。保育士として働き続けるよりも主任保育士、さらには施設長などキャリアアップしていくことで、給料は上がるでしょう。

私立の保育所に保育士として勤めている場合、保育士としての平均月収は301,823円ですが、主任保育士の場合は422,966円が平均月収です。つまりキャリアアップをすれば、給料はアップするはずです。しかし主任保育士や施設長などは、就ける人数が限られます。なりたいと思っても、保育施設によってはなかなかキャリアアップができないこともあるでしょう。

そんな問題を解決するべく始まったものが、保育士等キャリアアップ研修です。研修をクリアすることで新設された役職に就くことができれば、月で最大4万円の給料アップを目指せます。保育士等キャリアアップ研修を受けられるのは、保育士としての経験が3年以上あることが条件です。正社員に限らず派遣やアルバイト、パートの保育士だとしても、3年以上の経験があれば保育士等キャリアアップ研修を受けることが可能です。

現在勤めている保育施設にいながら給料アップを目指したいという方に、おすすめの制度です。しかし、支給額は保育施設によって差があります。保育士等キャリアアップ研修を受ける前に、しっかりと確認しておいた方がいいでしょう。
現在働いている保育園でキャリアアップするのが難しい場合や、待遇に不満がある場合、は、今よりも給料がいい保育施設へ転職する事も選択肢の一つです。現在保育士が不足していることもあり、施設によっては給料がよく好待遇な保育施設もあります。

毎日の仕事が忙しく、転職活動をする時間が取れないという悩みもあるかもしれませんが、給料が今よりも上がる可能性は十分あるので、今の保育施設に不満がある場合は思い切って転職してみてもいいかもしれませんね。
公立と私立によって平均の給料が違います。給料アップを目指したいのであれば、公立の保育施設に就職することを考えるのもひとつの手でしょう。また長く保育士として働きたいなどの希望がある場合も、公立の保育施設に勤めキャリアアップしていくのもいいでしょう。公立の保育所で役職に就ければ、給料はかなり上がるはずです。
もし、保育士の資格を取得せずに保育補助者として保育園で働いているのであれば、保育士や幼稚園教諭の資格を取得するのもいいでしょう。保育補助者として私立の保育所で働く場合、常勤での平均月収が223,584円です。しかし保育士として私立の保育所に常勤で働けば、平均月収は301,823円まで上がります。保育士資格は簡単に取得できるものではありませんが、取得を目指してみるのもおすすめです。
保育士の給料・年収はどのくらいなのか、さらには賞与・ボーナスがどの程度なのかを紹介してきました。保育士としての給料は保育施設の種類や働く都道府県、さらには施設によっても差があります。

給料を上げるためにはキャリアアップを目指したり、今よりも好条件の保育施設へ転職することも必要です。保育士として働き続けたい、そして給料も上げたいと考えている方は、これからどうしていけばいいのか、参考にしてください。
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