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シングルマザーが正社員で働くメリットは?融通が利く仕事・育児両立のコツとは

2020.05.27
正社員かパートか、多くのシングルマザーにとって働き方は悩むポイントです。厚生労働省の平成28年度の調査によると働くシングルマザーのうち正社員は44.2%、パートは43.8%と正社員が少し多いことがわかります。5年前の調査時より正社員が4.8%増え、パートが3.6%減るという結果でした。この記事では正社員とパートそれぞれのメリット・デメリット、融通が利きやすい職種をシングルマザー向けに紹介します。仕事と家事・育児を両立させるコツ、収入を安定させる方法も解説しますので、ぜひ参考にしてください。
シングルマザーが正社員として働くメリット・デメリット メリット 収入が高くなる 雇用期間に制限がない ボーナスや昇給がある 福利厚生が充実している デメリット 残業・休日出勤の可能性がある 休みの取得・急な変更が難しい シングルマザーがパートで働くメリット・デメリット メリット 残業が基本的にない 勤務時間の融通が利く・短時間でも働ける 子供の体調不良の際に休みやすい デメリット 収入が少なくなる 雇用期間に期限がある シングルマザーにとって融通が利きやすい仕事はある? 事務職 コールセンター 介護職 製造業・軽作業の仕事 保険の営業 家事代行 WEBライター 正社員で働きながら、シングルマザーが仕事・家庭を両立させるためには? 仕事はやるべきこと・優先順位をリスト化する 同僚への配慮・協力も普段から大切に 自宅で仕事をするときは早朝の時間を活用する 「家事」「子供と過ごす時間」はなるべく分ける 料理は時短・作り置きの活用を 子供ができることは自分でやってもらう 自分なりの息抜きの方法を持っておく シングルマザーが収入を安定させるためにできることは? 自治体から受け取れる手当・助成金を確認・申請する 養育費の支払い・増額を相談する 収入アップにつながる資格を取得する 空いている時間にできる副業を探す シングルマザーが仕事を探すうえで重視するポイントは「正社員」だけではない 「社会保険」「労働保険」に加入できるかが重要 まとめ
シングルマザーの働き方としてパートより増加傾向にある正社員。そのメリットとデメリットをまとめました。
正社員として働くシングルマザーは以下4点のメリットがあります。ひとつずつ解説します。
・収入が高くなる
・雇用期間に制限がない
・ボーナスや昇給がある
・福利厚生が充実している
平成28年度のシングルマザーの平均年収は正社員305万円、パート133万円。正社員のほうが収入は高くなります。
非正規雇用のパートと違い、正社員には雇用期間の制限がありません。そのため安心して働き続けることができます。
正社員は固定給のほかに概ね年2回のボーナスが支払われます。勤続年数や年齢に応じて昇給する点もメリットです。
厚生年金・健康保険・雇用保険などの社会保険、児童手当、家族手当、通勤手当などの福利厚生も充実しています。
収入や待遇面では非常に恵まれている正社員ですが、勤務スケジュールについてはデメリットもあります。デメリットは以下2点です。
・残業・休日出勤の可能性がある
・休みの取得・急な変更が難しい
仕事の進捗状況によっては、必ずしも定時に帰れるとは限りません。残業や休日出勤を断れないケースも出てきます。
正社員だと子供の行事に合わせて休みを取ったり、子供の病気を理由に急に休んだりすることは難しくなります。
パートで働くシングルマザーにもそれぞれメリット・デメリットがあります。正社員と比較してみましょう。
仕事だけでなく家事や育児も充実させたいシングルマザーにとって、パートで働くメリットは以下3点です。
・残業が基本的にない
・勤務時間の融通が利く・短時間でも働ける
・子供の体調不良の際に休みやすい
仕事が終わっても、夕食の支度などで忙しいシングルマザーですが、パートは基本的に残業がないところが恵まれています。
短時間労働やシフト制など、パートは勤務時間の融通が利くため子供と一緒にいる時間を作ることができます。
急な病気や怪我といった子供の体調不良でも、連絡さえすれば休みやすいところもパートのメリットです。
勤務時間については正社員よりメリットが多いパートですが、デメリットとしては以下2点です。
・収入が少なくなる
・雇用期間に期限がある
正社員と比較すると収入はパートのほうが低くなります。子供の将来を考えると不安になりやすいポイントです。
パートは雇用期間に期限があり、契約が終わると次を探さなければなりません。そのためブランクができる可能性もあります。
収入と勤務時間のバランスを考慮しつつ、シングルマザーにとって融通が利きやすい代表的な仕事は以下7つです。それぞれについて紹介します。
・事務職
・コールセンター
・介護職
・製造業・軽作業の仕事
・保険の営業
・家事代行
・WEBライター
平成28年度のシングルマザーの平均年収200万円に対して、事務職は229万円。収入が高いため実際に働いているシングルマザーが多い仕事になります。書類の作成や管理、データ入力、電話や来客の応対といった安定した業務内容で、残業や休日出勤がほぼない点も魅力です。パートから正社員へと登用される可能性もあります。
シフト制のパートという勤務形態が多いコールセンター。勤務時間の自由度が高く、販売業・サービス業・製造業・軽作業などのパートより時給が高い点がメリットです。未経験でもマニュアルに従って業務を始めやすく、託児所が完備された大手コールセンターもあり、シングルマザーにとって働きやすい環境が整っています。
介護職にはヘルパー(介護職員)、ケアマネジャー(介護支援専門員)、介護福祉士、社会福祉士などの職種があります。資格不要のヘルパーから、公的資格のケアマネジャー、国家資格の介護福祉士や社会福祉士へとキャリアアップすることも可能です。高齢化社会に伴って求人が多く、長期的に勤務しやすい点がメリットに挙げられます。
残業や休日出勤があっても希望しなければ断ることができ、シフト制で勤務スケジュールの融通が利きやすい製造業・軽作業の仕事。未経験でも簡単に始めることができます。繁忙期や閑散期は業種によって異なるため何らかの仕事はあり、いったん派遣会社に登録しておくと勤務期間が終了しても次の仕事が見つかりやすいです。
正社員として保険会社の営業職に就くシングルマザーもたくさんいます。一般的な正社員と同じく、パートより高収入でボーナスや昇給があり、福利厚生が充実、定年まで働けるところが魅力です。さらに歩合給がある場合も多く、スケジュール管理を自ら行うため正社員にしては時間の融通が利きやすいというメリットもあります。
家事代行は共働き世帯や高齢者の増加に伴い、ニーズが高まっている仕事です。家事代行サービス会社に登録しておくと、希望どおりの日時で勤務しやすいという利点があります。日常的に行っている家事を仕事として活かすことができるうえに、研修がある会社であれば料理や掃除など家事の専門的な技術を身につけることも可能です。
在宅で自由な時間に働くことができるWEBライター。まずはクラウドソーシングサービスを提供するWEBサイトに登録し、希望に沿う仕事を探して応募します。採用されたら業務を開始し、納品した記事の報酬を受け取る流れです。自宅のパソコンで完結する仕事なので、多くの時間を子供と過ごせます。
仕事・家事・子供・自分という4つの時間配分を意識すると、正社員で働く際も仕事と家庭を両立しやすくなります。
まず仕事面ではやるべきことをリスト化し、優先順位をつけることが大切です。緊急度・重要度を軸に優先順位が高い業務から取りかかるようにすると、優先順位の低い業務は翌日に持ち越すこともでき、残業が減ります。
職場では担当する業務だけを黙々とこなすのではなく、周囲に対して自分ができることは協力するという同僚への配慮が必要です。普段から協力し合う関係性を築いておくと、子供の体調不良など不測の事態でも困りません。
自宅に持ち帰った仕事は、深夜より早朝の時間を活用して取り組む方法がおすすめです。早寝早起きの習慣が身につくため健康に良く、心身ともに快適な状態なので効率よく仕事を進められるメリットがあります。
家事をしながら子供と過ごすと、両方中途半端になりがちなので極力分けるようにしましょう。集中すると家事を早く終わらせることができ、子供と過ごす時間が増え、満足度が高まります。メリハリをつけることが大切です。
勤務日は炒め物・焼き物・和え物といった「時短料理」を活用し、休日は煮物・汁物・カレーなどの「作り置き」をしておくと料理の効率がよくなります。一度に多めに作り、冷凍してアレンジを加える方法もおすすめです。
仕事も家庭も完璧にこなすには限界があります。子供が一人でできることはやり方を教えて自分でやってもらうことも大切です。家事の手伝いをしてもらうとコミュニケーションの機会が増え、子供の自立にもつながります。
仕事と家庭を両立させるため自分のことは後回しにしがちなシングルマザー。しかし常に全力で頑張り続けると疲れてしまい、安定した暮らしは長続きしません。自分の時間を作り、息抜きする方法を見つけることが大切です。
手当・助成金、養育費、資格、副業という4つのポイントについて対策を練ると、収入の安定につながります。
国から支給される「児童手当」のほか、地方自治体から受け取れる手当や助成金もあります。各自治体によって異なる場合もあるので、確認して申請しましょう。

・児童扶養手当
・児童育成手当
・特別児童扶養手当
・ひとり親家庭等住宅制度(住宅手当)
・ひとり親家族等医療費助成制度(医療費・薬剤費などの助成金)
離婚の際に養育費の取り決めをせず受け取っていなかったり、支払いが送れていたり、取り決めた金額では少なかったりするケースもあります。このような場合には養育費の支払いや増額を相談しましょう。子供との面談の際に話し合う、内容証明郵便を利用して請求する、家庭裁判所に申し立てて養育費請求調停を行うといった方法があります。
資格の取得も収入アップに有効です。資格保有者限定の仕事で収入が高くなる場合もあり、キャリアアップも目指せます。「資格手当」が支給される会社もあり、「教育訓練給付金制度」を活用して受講費用を節約することも可能です。
シングルマザーには在宅ワークなど、空いている時間を有効活用できる副業で収入を増やす方法もおすすめです。残業や休日出勤をしなくても問題ない本業と組み合わせることで、仕事と家庭の両立がスムーズになります。
高収入の仕事となるとパートよりも正社員ですが、仕事を探す際の重要ポイントは正社員とは限りません。
シングルマザーが仕事を探す際は「社会保険」「労働保険」を重視しましょう。「社会保険」とは健康保険などの医療保険、厚生年金などの年金保険、介護保険、雇用保険、労災保険(労働者災害補償保険)のことです。このうち雇用保険と労災保険が「労働保険」になります。

社会保険・労働保険のメリットは事故や病気で失業しても「傷病手当」と「失業保険」を受け取れることです。パートでも週20時間以上勤務などの条件をクリアすれば加入することができます。万が一のことを考え、社会保険・労働保険が完備されている仕事を選ぶことが大切です。
正社員にもパートにもそれぞれメリット・デメリットがあります。社会保険や労働保険を重視したうえでシングルマザーにとって融通が利きやすい仕事を選び、収入を安定させるコツをマスターしつつ仕事と家庭を両立させましょう。

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引用元:ホイサク
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