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保育園での一時預かりとは?利用方法・料金・預ける理由など徹底解説

2020.06.03
仕事を再開したくても、子どもが待機児童になったために復職できず困ってしまう人もいます。そのような方におすすめなのが保育園での一時預かりです。この記事では保育園での一時預かりの利用方法・料金・預かってもらえる理由などについて解説します。子どもを預かってもらうと就活できるので、復職を目指して頑張りましょう!
保育園での一時預かりとは、保育が困難なとき子どもを一時的に預かってもらうことで「一時保育」ともいいます。一般型・幼稚園型・余裕活用型・訪問型の4種類があり、新制度「一時預かり事業」として2015年に実施されました。
4種類の一時預かりのうち、保育園・幼稚園・認定こども園に入れない待機児童が対象となるのは一般型と余裕活用型の2種類です。一般型では空きがある場合、余裕活用型では利用定員に達していない場合に預かってもらえます。
一般型では、通常の保育士以外に一時保育対応の保育士がつき、保育士以外の保育従事者も研修を受けています。余裕活用型では、通常の保育士が一時保育も担当。保育士や研修を受けた保育従事者がいるので安心して預けられます。
一時預かりは各市区町村の自治体が担当していて、地域によってそれぞれの規則があるため確認が必要です。保育園や地域の窓口に登録・申し込み・予約を行ったうえで、希望者が多いと抽選になることもあります。
一般的に、一時預かりには1歳に満たない0歳の乳児から預けられるところが多いというメリットがあります。ただ、預けようと思う保育園が必ずしも0歳児に対応しているとは限りません。前もって確認する必要があります。
利用料金は子ども1人あたり1日2,000円から5,000円が相場になります。基本料金以外におやつなどの実費がかかる可能性もあり、認可保育園・認可外保育園(無認可保育園)によっても異なるため確認が必要です。
一時預かりの利用時間は平日8時間以内が多くなっています。ただ、地域や保育園によって違うので、この点についても確認することが大切です。利用時間だけでなく、利用日数についても1ヶ月何日までといった制限があります。
何らかの理由で一時的に保育が困難になった場合に、一時預かりを利用することができます。その理由についてまとめました。
一時預かりを利用する理由には、保護者の仕事の都合、職業訓練や通学などがあります。さらに親の介護など、保護者に何らかの用事があるとき一時預かりを利用できますが、利用可能な日時には制限があるため注意が必要です。
仕事以外の趣味やボランティア、ショッピングや美容院といった、保護者が心身をリフレッシュしたいときにも一時預かりを利用することができます。保護者の気分転換も大切です。利用日時の制限を踏まえつつ活用しましょう。
保護者の病気や出産といった緊急時、親族の冠婚葬祭などに出席する場合には一時預かりが非常に役立ちます。しかし、地域や保育園の混雑状況によっては受け入れてもらえないこともあるので、日頃から確認しておきましょう。
「登録→予約→準備→利用→支払い」という流れで利用するとスムーズな一時預かり。具体的な利用方法について解説します。
基本的に保育園ごとの事前登録が必要です。まずは希望の保育園に電話をかけて、空き状況を確認します。一時預かりが可能なら、登録のための面接日を予約。面接では申請理由・子どもの状態・利用したい日数などを確認し、必要書類に記入して登録します。申請理由によっては証明書類が必要になる場合もあるので、電話で確認しておきましょう。
登録がすむと、今度は実際に利用する日時の予約を行います。申し込み受付日が「利用希望日前月の何日から何日まで」と指定されていたり、「利用希望日の2日から1ヵ月前まで」といった申し込み期限があったり、利用日数に制限があるなど詳細は施設ごとに異なるので注意が必要です。空きがなくてもキャンセル待ちがあったり、地域や保育園によっては「24時間緊急一時保育」を行っていたり、さまざまな可能性があるのでご確認ください。
予約・申し込みをしたあと抽選がある場合は、当たれば一時預かりの利用日が決まります。次は当日までにどのような準備が必要なのかがポイントです。子どもの持ち物すべてに名前を書くこと、健康保険証や乳幼児等医療費受給者証のコピーといった必要書類をそろえることなどがあります。保育園ごとに準備は異なるので確認しましょう。
準備をすませたあと、利用する前に子どもを保育園に連れていき、状況を説明するといった事前のシミュレーションも大切になります。実際に預けたあとはプロの保育士や保育従事者に任せて、子どものことはあまり気にしないようにしましょう。お迎え時に子どもを誉めてあげるなど、一緒にいるときに愛情をたっぷり注ぐことが重要です。
一時預かりの利用料の支払いに関しても、地域や保育園ごとに違いがあります。支払い時期については先払い・当日払い・後払い、支払い方法は現金払い・金融機関への振り込みなどがあるので確認しましょう。2019年10月にスタートした「幼児教育・保育の無償化」により、保育料の一部が償還(払い戻し)される可能性があります。対象となるためには保育園への必要書類の提出、居住地の自治体による「保育の必要性の認定」が必要です。
空きがなかったり抽選に外れたり、保育園で預かってもらえなかった場合、こども園、ファミリー・サポート・センター、ベビーシッターサービス、子育て支援センター、病児保育といった保育園以外の施設やサービスもあります。
幼稚園・保育園・子育て支援が一体となったこども園。対象年齢は0歳から5歳(就学前)、利用料や利用時間はこども園によって異なるので確認が必要になります。共働き世帯、保育を必要とする保護者におすすめです。
ファミリー・サポート・センターは子育て支援事業による相互援助組織です。援助を受けたい会員と援助を行いたい会員のマッチングを行っていて、窓口は各市区町村になります。利用料などの詳細は各市区町村にお問い合わせください。
民間のベビーシッター会社は家事代行や病児保育、24時間利用、当日予約が可能なところもあるので緊急時に便利です。利用料金は一時預かりより高めなものの、ネットで予約できるところもあるため忙しい方におすすめです。
厚生労働省が通達し、各市区町村が実施している子育て支援センター。0歳児から就学前までの乳幼児と保護者が一緒の場合は概ね予約なし、基本的に無料で利用できますが、一時預かりの場合は各施設によって異なります。
保育園や医療機関に併設された専用施設などで、保育と看護が同時に行われる病児保育。市区町村が実施し、保育士や看護師がいるので子どもが病気のときに役立ちます。利用料や利用時間は施設ごとに異なるためご確認ください。
おもに保育園で一時預かりを利用する際、子どもを預ける保護者として注意すべき5つのポイントを解説します。
一度に長時間の利用をすると子どもがまわりの環境になじめず、次回から行きたがらない恐れもあります。まずは短い保育時間から始めるようにしましょう。少しずつ慣らすことで、子どもに安心感を与えることができます。
初めて一時預かりを利用するときママとの別れがつらいと子どもが泣く場合もありますが、慣れると泣かなくなるので気にしないようにしましょう。不安な場合は事前に保育園のまわりに連れていき、環境に慣らしておくと安心です。
一時預かりを利用するにあたり、事前に子どもの体調管理をしておく必要があります。初めてのことで子どもが興奮して発熱したり、風邪をひいたりなど体調を崩していると利用できなくなる場合もあるので気をつけましょう。
一時預かりを利用する前に登録や面接、申し込み、準備という手順を踏む必要があります。急に預けたいと思っても預けられないので、利用する予定がなくても事前に登録の手続きをしておきましょう。いざというときでも安心です。
実際に子どもを保育園に預けるときは、持っていく物すべてをいつでも利用できるようにしておくことが大切です。オムツひとつひとつまできちんと名前を記入するなど、早めに準備を始めておくと慌てずにすみます。
持ち物など具体的な準備をするだけでなく、事前の心構えも必要です、一時預かりの課題について解説します。
ショッピングや美容院など自己都合で子どもを預ける場合、罪悪感を持つ保護者もいます。その場合リフレッシュにならないところが問題です。保護者の気分転換は子どものためにもなります。メリハリをつけることが大切です。
毎日通うわけではないので、なかなか慣れない子どももいます。利用するたびに泣かれてつらかったり、なじみがない保育士や子どもたちと一緒に過ごさせるのは不安だったりするものです。そのうち慣れるので大らかに構える必要があります。
一時預かりは予約が取りにくいものです。近くの保育園に空きがなかったり、混雑していて抽選になったり、利用するまでに手間もかかります。明日利用したいと思っても無理な場合が多いので、余裕をもって探すようにしましょう。
1日あたりの一時預かりの利用料は2,000円から5,000円が相場ですが、継続利用するとかなりの金額になります。緊急時に預けるケースが出てくる可能性も踏まえて、なるべく計画的に利用するようにしましょう。
おもに保育園で一時預かりを利用する方法や料金、預ける際に該当する理由などを解説しました。実際に利用するまでには手間も時間もかかるので、なるべく余裕をもって事前登録するようにしましょう。混み合っていて希望する保育園を利用できないこともあります。こども園やファミリー・サポート・センター、病児保育といった保育園以外の施設も確認しておきたいものです。

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引用元:ホイサク
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