保育園

3月生まれは不利?最新の保活事情とは|入園までのスケジュールを解説

2020.06.17
昨今、耳にする機会が増えた「保活」とは、子どもの保育園を探す活動の全般を指す言葉です。待機児童問題は社会的に大きく取りあげられており、子育て家庭には重大事項です。本記事では、子育て世帯にとって大切な保活のスケジュールやポイントを詳しく紹介していきます。保活を予定されている方は、ぜひ参考にしてください。
保活とは、自分の子どもを保育園に入れるために入園前に親がする活動を指し、主に保育園探しやその情報収集や見学などがあげられます。保育施設が増えつつあるとは言え、都市部などではまだまだ不足しており、子どもを保育園に入れるために、転居までする家庭もあるなど、その活動は幅広くなっています。
保育園の種類は、国の基準を満たしているかで認可保育施設、認可外保育施設に分けられ、東京都独自の基準による認証保育園を加えた3種類になります。
認可保育施設とは、国が定めた施設の広さや人員・防災・衛生管理等の基準を満たし、各都道府県の認可を受けた施設です。公立、私立の保育園どちらもあり、公立は各市町村により運営され、私立は社会福祉法人やNPO法人、学校など様々な運営元があります。

申し込む際には各自治体での手続きが必要となります。また保育園以外にも、認定こども園、小規模保育、家庭的保育(保育ママ)など、最近になって待機児童問題の解決策として国が認定した施設もあります。
認可保育施設に入れるメリットとしては、1番にその保育料があげられます。2019年10月から導入された幼児教育無償化により、入園費や行事費、給食費等は除かれますが、3〜5歳児までの認可保育施設の保育料は無償となりました。

園舎や園庭は国の定めた基準を満たしているため認可外の施設に比べ広く、給食は殆どの場合保育園で手作りのものが提供されるため、お弁当の用意などが不要で栄養バランスも安心です。
認可保育施設のデメリットとしては、人気が集中するため希望の園に入るためには就労などの保育理由が必要であることや、入れても自宅からの最寄りの園とは違う園になってしまう点があげられます。また認可外の施設などに比べ延長時間外の夜間や休日には対応していないことや、育休中の保育時間に制限が設けられているなど、時間的な融通が効かない面があります。
認定保育施設に対し、認可外保育園は施設の広さなどで国の基準を満たしていない保育施設のことを指します。会社内等に見られる事業所内保育所、ベビーホテルや託児所もこれにあたります。 認可外と言っても、各施設独自の保育方針があったり、保育時間が長かったりと、園ごとに特色が見られます。また、申し込みは園に直接行うことになります。
認可外保育施設のメリットは、英語教育に力を入れていたり、お受験対策を行っていたりと各施設それぞれに特色があり、各家庭の望む保育方針を選べるところです。

また認可施設ではデメリットであった保育時間も融通が聞くところが多く見られ、職場内に設けられていることもあるので、市町村や要件に縛られることなく誰もが申し込むことができます。
認可外保育施設のデメリットとしては、保育料は認可保育施設に比べ高く設定されていることが多く、新しい幼児教育無償化の制度を使っても上限37,000円を超えた分は自己負担になる点です。さらに時間外の保育は別途料金で上乗せされるため経済的負担は大きくなります。特に大都市部においては、園舎や園庭が基準に満たないため認可外となっている施設も多いように、認可施設に比べ狭い場合が多くあります。
国の基準ではなく、特に保育施設を必要としている自治体が設けた独自の基準を満たした保育施設であり、それぞれ呼称は異なります。現在は東京都の認証保育園、横浜市の横浜保育室、大阪市の地域型保育事業所がこれに当たります。それぞれその自治体からの補助を受け運営されており、保育料も認可保育園にほぼ等しいと考えられます。
認可外保育施設は通年で募集している施設が多いですが、認可保育園は基本的に4月入園が多く、それ以外の時期の申し込みも可能ですが募集枠が少ないのが現状です。
大まかな目安として表のようなスケジュールで保活を進めていくことをおすすめします。

なお認可外保育園は、先着順や、抽選で決まる場合も多いため、早めに施設に確認をしてください。
保育園の種類が分かっても実際どのように決めたら良いか迷う人は多くいます。その際に役立つポイントを紹介します。
自宅近くの園に通わせるか、職場や駅近くに通わせるかなど、自分の通勤時間と照らし合わせ送迎のしやすさを確認してください。いくら職場に保育施設があっても長時間の通勤の場合、子どもとの通勤はラッシュがあったり、人混みを歩いたりと子どもへの身体的精神的ストレスにつながります。また勤務が長引いた時や万一の場合に備えて、延長保育の時間や申込方法の確認も必要です。
0歳児の場合受け入れ月齢は認可、認可外問わず様々です。場合によっては1歳児からという施設もあるので特に注意してください。0歳児受け入れの場合生後57日以降、生後3ヶ月以降、生後6ヶ月以降と設定されている施設が多く見られます。
特に無認可保育施設では保育方針に特色を打ち出している施設が多く見られます。その方針により子どもの保育施設での一日の過ごし方や配属される先生方は大きく異なってきます。教育面であったり、子どもの個性を伸ばす自由度であったり方針は実に様々なため、家庭での教育方針と照らし合わせ検討することをおすすめします。
興味を持った保育施設には必ず足を運んで、実際にその目で確認してみることが大切です。
その際必ず確認すべき点は、施設については広さや設備、安全面と衛生面、そして保育士たちの園児への接し方、3歳児以上の子どもたちの遊び方です。そして忘れてはならないのが保護者への負担についてです。

目に見えない部分なので尋ねてみる方法もあります。働くからこそ保育してもらうのに保護者への負担が大きくては元も子もありません。
最近人気の保育施設の傾向としては、教育方針で強く特色を出している私立の保育園が挙げられます。公立よりもやはり個性が際立っており、リトミックや英語といった親が習わせたい教育に力を入れた園や、小学校受験に対応したカリキュラムを取り入れた園、それとは逆に里山保育を実施してのびのびと保育する園など、親のニーズを反映した特色ある園に人気が集まっています。
「保育園落ちた」で一時期話題になったように、保育施設への入園審査基準は非常に保護者が気にかける点です。その基準は認可保育施設、認可外保育施設によってそれぞれ異なるので紹介します。

・認可保育園
各自治体によるそれぞれ独自の点数制で決まります。ポイントの付け方は異なりますが、ポイントが高い順に優先的に入園できます。保護者の就労時間や健康状態、介護が必要な家族の有無、所得、同居祖父母の有無、ひとり親家庭であるかなど、実に多岐に渡るチェックで加点減点がなされます。

・認可外保育園
認可外保育園ではそれぞれ独自の入園基準を設けているため、各園に自分で問い合わせる必要があります。また「入園申込は見学をしてから」となっている施設も多いので、人気の園などでは見学予約の競争から始まるところもあります。
一般に保育園に入園しやすいタイミングは、0歳の4月が最も入りやすいとされています。これは1歳以降に入園を望むと、在園児との新旧枠があるためです。もちろん1歳から受け入れの園はその心配はないのですが、その分多くの1歳児が集中してしまい倍率が上がります。

4月以降の入園も原則可能ですが、4月の入園で定員がいっぱいになってしまう施設が多く、空きを見つけることは難しく選択肢も狭まります。
世間的に1〜3月生まれのいわゆる早生まれは保活に不利と言われていますが、その根拠と対策について紹介していきます。保育園に一番入りやすいのが4月であるのに対して、保育園に入園可能となるのは最速で生後57日以降です。そのため、4月までに間に合わないことがあるという点で保活に不利と考えられます。

そういった場合は気持ちを切り替え、1歳4月での入園や0歳の年度途中からの入園を検討してみてください。また、認可保育園の申込締切が10〜12月であることから、秋生まれも保活がしづらいとされています。
保活の最重要ポイントである保育施設への申し込み、入園にあたり必要となる書類は、就労証明書と復職証明書の2点です。
この書類は、保護者の勤務が理由で保育園に子どもを預ける際に、実際に就労していることを証明するための書類で、区役所や市役所のホームページからダウンロードすることで入手できます。その書類を勤務先に作成してもらうか、自営やフリーランスの人は自分で記入します。認可外保育園では不要な場合もあるので確認が必要です。
この書類は育休明けに復職したことを証明する書類で、復職後に提出が求められます。提出には期限があるので注意してください。書類の入手方法は就労証明書と同様に、役所のホームページからのダウンロードが可能で、勤務先に依頼し作成してもらうことになります。
特に保活においては、保育園探しから見学予約、認可外であれば申込に至るまで早め早めの行動を意識してください。自分の子どもを保育してもらう施設を決めるのですから慎重に時間をかけて行うために、場合によっては妊娠中から保活を行う人もいます。

また勤務先にお願いする必要書類についても、勤務先に迷惑をかけないためにも自分が焦らないためにもゆとりをもって依頼するようにしてください。
どんなに慎重に準備しても残念ながら保育園に落ちてしまうことは多分にあります。そういった場合の対処法をいくつか紹介するので参考にしてください。

まず一次申し込みに落ちてしまったらすぐに二次申し込みを行ってください。この時慌てずにまわりの受かった親たちからの情報を集め、冷静に当落ラインを見極めて対処することも大切です。それと同時に二次落選にも備えて、認可外施設やベビーシッターも同時に検討しておくと心強いです。

勤務時間が短い場合、そこでポイントを稼げなかった事も想定されるため、勤務時間を伸ばすことを検討することもおすすめします。なかなか転職に踏み切るのは勇気がいりますが、自宅近くで正社員やフルタイムの仕事を探してみるのも一つの手段と言えます。
・保育施設には、国の基準を満たす認可保育施設、そうではない無認可保育施設、自治体独自の基準を満たす認証保育園の3種類がある。
・認可保育園は何より経済的だが、その分人気が高く倍率も高い。
・無認可保育園は独自の保育方針を打ち立てた特色ある園が多い一方で、経済定期負担は認可園より大きくなる。
・保育園を選ぶ際には、通いやすさ、受け入れ月齢、保育方針、見学時の様子を考慮する。
・最近は私立小学校受験対策や、里山保育といった独自のプログラムを打ち立てている保育園に人気が集まっている。
・入園基準は認可保育園では、自治体ごとの子どもを取り巻く保育環境でのポイント制。認可外はそれぞれ独自基準なので要確認。
・保育園に一番入園しやすいタイミングは0歳4月。
・早生まれは4月入園時の月齢的に、秋生まれは認可保育園の申込時期的に保育園入園に不利とされる。
・保活に必要な書類は就労証明書と復職証明書。
・スムーズに保活をすすめるためには保育園探しから書類の申請まで早めの行動が大切。
・もし保育園に落ちても、勤務時間の延長でポイントを上げたり、認可外や転職を検討したり早めに次の行動を取るようにすると良い。

以上のように保活には行動すべきことも検討すべきことも多くあります。その手助けとなる保育園の検索、その保育園周辺での求人療法を検索できるサイトを紹介します。

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引用元:ホイサク
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