保育園

ワーママの理想の年収・産休前後での変化は?年収アップに役立つ資格も紹介!

2020.08.05
子育てをするため時短勤務になると、ワーママの年収はフルタイム勤務より下がってしまうものです。ただし働き方を見直したり、資格を取得したりすることで年収アップを図ることができます。
ほかのワーママの年収はどのくらいなのか、気になりますよね。そこでこの記事では仕事復帰を考えているママ、現在共働きをしているけれどさらに年収アップを目指したいママ向けの情報をご紹介。
ワーママの年収の中でも産休前後でどのくらい変化があるのか、年収が下がる理由、年齢・雇用形態別の女性の平均年収、理想の年収について解説します。そのほかワーママが年収アップするための方法、おすすめの資格も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
個人差はあるものの、ワーママになると年収は50~60万円ほど下がることが多くなります。フルタイム勤務から時短勤務になって給与が減ることが主な原因です。

役職や雇用形態などが変わることで100万円以上年収が下がるケースもあります。年収が大きく変わる理由については続いて詳しく解説しますのでご参照ください。
産休前後でワーママの年収が大きく変わる主な理由は4つあります。

1.フルタイム勤務→時短勤務
2.残業手当がなくなる
3.職務手当がなくなる
4.雇用形態が変わる

1日8時間のフルタイム勤務から6時間の時短勤務になった場合、時給1,000円とすると1日2時間で2,000円少なくなります。1か月の勤務日数を22日とすると1か月で4万4,000円、年収としては52万8,000円減る計算です。

さらにフルタイム勤務から時短勤務になると残業そのものがなくなったり、職務が変わったりするので、その分の手当は支給されません。

正社員から契約社員などへ雇用形態が変わると、給与体系そのものにも違いが出てくるため年収は下がります。
年齢・雇用形態別の女性の平均年収、扶養に入る条件、正社員で働く際にワーママが希望する年収について解説します。
厚生労働省の「令和元年賃金構造基本統計調査」によると、年齢別の女性の平均年収は表1のとおりです。

ボーナスなしで換算すると、月収は20代後半の女性が19万4,000円ほど、30代前半の女性が20万6,000円ほど、30代後半の女性が21万4,000円ほど、40代前半の女性が22万4,000円ほどになります。

雇用形態別の女性の平均年収は表2のとおりです。

雇用形態別に比較してみると、全体的に女性の平均年収が高いのは正社員・正職員(以下、正社員)になります。正社員以外との差は、20代後半で50万2,000円、30代前半で68万7,000円、30代後半で76万8,000円、40代前半で76万3,000円です。
夫の社会保険(健康保険・年金)の扶養に入る場合、ワーママの年収は130万円未満が条件です。

年収が150万円以上になると所得税が配偶者控除ではなく配偶者特別控除になり、130万円以上になると夫の社会保険の扶養から外れます。ワーママ自身で社会保険に加入することになり、家族全体で社会保険の負担が増えるため注意が必要です。
ワーママが正社員として働く場合、希望する年収は300万円ほどが多いです。年収が201万6千円以上になると所得税の配偶者特別控除からも外れますが、その点を踏まえても平均以上の年収を理想としていることがわかります。
資格取得・管理職・転職・副業という、ワーママが年収をアップするための4つのポイントについて解説します。
家事や育児と両立しながら年収を上げるためには、昇進につながったり資格手当の対象となったりする資格を取得する方法が有効です。

業務に関わる資格を取得すると手当が支給され、業績が上がって昇進・昇給という好循環が期待できます。キャリアアップのため転職する際、資格があると好待遇で採用されやすいところもメリットです。
現在の職場で管理職を目指す方法も年収アップに有利です。一般的に管理職になると基本給やボーナスが上がるほか、役職手当が支給されます。

時短勤務でも管理職に就くことは可能です。管理職ではないフルタイム勤務より、管理職の時短勤務のほうが効率よく年収がアップする可能性もあるので目指してみましょう。
なかなか年収が上がらない場合は転職するのも1つの方法です。同じ職種なら積み上げた経験が役に立ち、即戦力として高く評価される可能性があります。キャリアアップして管理職に就くことも夢ではありません。

年齢・雇用形態別の平均年収と照らし合わせて、現在の職場のほうが低収入の場合は好待遇の転職先を探してみましょう。
管理職への昇進などの方法が現実的ではない場合は、自宅でできる副業がおすすめです。時短勤務の本業と並行してスキマ時間などに副業をすることによって、その分の収入がアップします。

英会話やピアノなどの特技を活かして自宅で開業するほか、ハンドメイド作品の販売・翻訳・ライターなど、さまざまな在宅ワークがあります。
職種にこだわらず転職するなら、年収アップに役立つのが資格。ワーママにおすすめの資格6つについて解説します。
MOSはマイクロソフト オフィス スペシャリスト(Microsoft Office Specialist)の略称。ワード(Word)やエクセル(Excel)、パワーポイント(PowerPoint)などのMicrosoft Officeについてのパソコン資格です。

Microsoft自体が認定する国際資格なので、海外でも通用します。総務や経理など事務系の仕事はもちろん、パソコンを使う幅広い職種で役立つところがメリットです。
簿記とは損益計算書や貸借対照表といった財務諸表などを記録する方法のこと。日商簿記・全経簿記・全商簿記・日ビ簿記という4つの簿記検定のうち日商簿記がおすすめです。

全経簿記の2級・3級は合格率が高いためあまり転職アピールにはならず、全商簿記は商業高校生向け、日ビ簿記は知名度が低めという違いがあります。

とくに転職に有利なのが日商簿記の2級・3級です。1級を取得すると国家資格である税理士の受験資格が得られます。
TOEIC(トーイック)は英語のコミュニケーション能力を判断するためのテストです。資格ではないので合格・不合格という結果ではなく、LRテストの場合はリスニング(聞き取り)・リーディング(読解力)・トータル(990満点)というスコアで評価が決まります。

転職の際に役立つのはLRテストの500点以上です。2020年1月の平均スコアは581.2点でした。通訳・翻訳はもちろん、グローバル企業への転職にも有利です。
ファイナンシャル・プランナー(FP)とは家計管理や資産運用といったライフプラン(人生設計)のアドバイザーのことです。

ファイナンシャル・プランニング技能士(FP技能士)という技能検定の国家資格(3級・2級・1級)のほか、日本FP協会によるCFP資格(2級FP技能士と同等レベル)・AFP資格(1級FP技能士と同等レベル)という民間資格があります。

金融・証券・保険・銀行・不動産に関わる職業への転職の際に有利です。
社会保険労務士は労働保険(労災保険・雇用保険)を含む社会保険(医療保険・年金保険・介護保険)に関する国家資格です。独立して開業することもできるほか、主な転職先は一般企業の人事部・総務部と社会保険労務士事務所になります。

弁護士事務所など他士業の法律事務所、コンサルティング会社、社会保険労務士向けの予備校の講師などへの転職も可能です。ただし社会保険労務士としての求人は多くないので、事務職への転職が一般的になります。
不動産会社への転職に有利なのが宅地建物取引士という国家資格です。建物と土地を売買する際に義務づけられている業務独占資格になっていて、宅建という通称で知られています。

不動産業を営む場合、5人に1人以上の割合で宅地建物取引士が必要です。そのため宅建資格を取得しておくと採用されやすいというメリットがあります。

宅建資格の合格率は約15~17%と狭き門ですが、そもそも取得が難しい国家資格の中では普通程度の難易度です。
ワーママの年収と役立つ資格について解説しました。理想の年収は300万円ほどですが、産休前後で50~60万円ほど(場合によっては100万円以上も)下がります。20代後半の女性の平均年収は233万円ほど。同世代でも雇用形態によって次のような差があります。

・正社員:240万円ほど
・正社員以外:190万円ほど

年収アップのポイントは資格取得・管理職・転職・副業。MOS・日商簿記検定・TOEIC・ファイナンシャルプランナー・社会保険労務士・宅地建物取引士という6つの資格が転職に有利です。

育児と両立しやすい転職先を検討しているなら、ホイサクがおすすめ!保育園と近くの求人を併せて検索できるので、効率よく転職先を探すことができます。年収アップを目指すワーママはぜひご利用ください。
←ブログ一覧に戻る