保育園

保育園入園の手続き・スケジュールは?認可・認可外の違いや審査基準も解説

2020.11.25
子どもを保育園に預けて仕事に就きたい。けど、入園の手続きってどうしたらいいの?流れはどんな感じ?と、分からないことも多いのではないでしょうか。

本記事では、これから子どもの保育園入園を予定している方へ、保育園に入園できる年齢、入園するための条件や保育指数の仕組みについて解説していきます。また、認可保育園・認可外保育園それぞれの入園までのスケジュールや手続きの流れについても説明しているので、ぜひ参考にしてください。
保育園の入園手続きは、何歳からできるのでしょうか。この章では、保育園に入園できる年齢・入園しやすい年齢を解説します。
保育園は0歳から入園できる施設が多いです。しかし、生後6か月以上から入園できる施設もあれば、満1歳にならないと入園できない施設もあり、対象年齢は園によって異なります。

また労働基準法では、出産の翌日から産後8週間は就労することができないと定められていることから、労働基準法の休業取得を考慮し、生後57日目(生後2か月)から預けられる施設が多くあります。産後6週間で復帰したいなどの場合、預けられる時期が変わってくることもあるので、事前に相談してみましょう。
0歳児クラスのある園では、ほとんどの子が1歳児に進級するため、1歳児の定員の枠が少なくなる傾向があります。一方、1歳児クラスからの園では、1歳児全員が新入園児として募集されます。復帰予定の時期に合わせ、希望する園の形態を確認してみましょう。
保育園に入園するには、条件があるので知っておきましょう。この章では、入園に関する保育認定の話や保育指数の仕組みについて解説します。
保育認定とは、市町村が各家庭における保育の必要性や必要量を判定するための制度です。市町村によって3つのいずれかの区分に分けられ、区分によって利用できる施設が決まります。

保育認定には1号・2号・3号があり、それぞれ違いがあります。

1号認定
・満3歳以上の子どもの保育を希望する場合。
・利用できる施設:幼稚園、認定こども園

2号認定
・「保育の必要な事由」に該当する家庭で、満3歳以上の子どもの保育を保育所で希望する場合。
・利用できる施設:保育所、認定こども園

3号認定
・「保育の必要な事由」に該当する家庭で、満3歳未満の子どもの保育を保育所で希望する場合。
・利用できる施設:保育所、認定こども園、地域型保育

子どもを保育園に入園させたい場合は、2号または3号の認定を受ける必要があります。ただし、認定こども園なら、1号認定でも入園できる施設もあるので事前に確認しましょう。
「保育の必要な事由」とは簡単に言うと、保護者が子どもを預けたい理由です。例えば、以下のような項目が挙げられます。

・両親共働きである(就労時間など細かな条件もある)
・保護者が疾病や障がいを有している
・病気や障がいを有している親族を長期的に看護・介護している
・求職中である
・学校に在学している

各市町村によって、細かな条件は異なります。申請を考え始めたら各市町村に確認しましょう。
認可保育園の入園選考は申請されている各家庭を点数化して決定されます。その際基準となる指数を保育指数と言いますが、保育指数は基準指数、調整指数、優先順位の3区分の合計点数のことを指します。

保育指数が高い子どもから、入園希望の保育園の順位を見て、入園先の園が決定する仕組みになっています。以下では基準指数、調整指数、優先順位について1つずつ解説していきます。
基準指数とは、就労状況や健康状態、家族の介護・看護はあるかなど、保護者の基本情報を点数化したものです。以下に例を挙げます。

・週5日フルタイムで働いている・求職中・就学中など
・親が病気にかかっている・障がいがあるなど
・病気や障がいなどで介護・看護が必要な家族がいるなど
調整指数とは、家庭の状況に合わせて加点・減点ポイントを付け、点数化したものです。調整指数の例は以下の通りです。

・兄弟が在園児である(加点)
・祖父母や親族と同居している(減点)
・どちらかの親が単身赴任である(加点)
・ベビーシッターや認可外保育園の経験がある(加点)

基準指数が同じ家庭が複数あった場合、調整指数で加点・減点を行い、保育の必要性が高い子どもを判断します。
優先順位とは同じ点数の家庭があった場合、優先して入園できる子どもの順位付けの定義のことです。優先される項目として、所得が低い世帯や、自治体に住んでいる期間が長い世帯などが挙げられますが、自治体によっては公表されていないところもあります。

また、上記で挙げた調整指数の項目を優先順位と位置づけている自治体もあり、さまざまです。
認可保育園への申し込みや、入園までの流れはどんな感じなのでしょうか。この章では、認可保育園の申し込みから手続きの流れを解説します。
申し込みを行う時期ですが、4月入園と年度途中での入園の場合では時期が異なります。
・4月入園の場合:毎年10月頃~12月頃に自治体で申請を行います。
・年度途中の場合:各自治体によっても異なりますが、預けたい月の2か月前~2週間前くらいまでの間に申請ができます。

申し込みをする際には、期日に余裕をもって提出しましょう。申請するための書類が何種類もあるので、早めの行動が必要です。
申し込みが可能なのは住民票のある自治体、または勤務先のある自治体です。しかし、入園を希望する市町村に住民登録がないなどの場合は、「住民税課税証明書」を入園希望する自治体に提出することで、認められます。
自治体に提出する書類には、以下のような種類があります。家庭ごとに必要な書類は異なるので、事前に市町村のホームページなどで確認しておきましょう。

・保育施設利用申告書:支給認定申請書を兼ねているところも多いです。
・家庭状況申告書:父母の状況について記入します。
・保育者の状況を証明する書類:就労証明書(勤務証明書)や在学証明書などが挙げられます。
・提出書類確認表:提出の控えになります。
・保育証明書:すでに兄弟が在園している場合などに提出します。
・住民課税証明書:入園を希望する市町村に住民登録がない場合などは提出が必要です。
審査・選考が行われた後、入園が決定されます。4月入園の場合、入園可否がわかるのは2月下旬~3月中旬頃が多いです。また、途中入園の場合は、入園希望の前月20日~25日以降に郵送で通知されます。
内定後は、入園することになる保育園で面接や健康診断が行われます。これを通過すると、晴れて入園決定です。面談や健康診断の詳細は、内定通知に同封されていることが多いですが、施設に問い合わせの場合もあります。
認可外保育園の申し込み方法は認可保育園と異なります。この章では、認可外保育園の申し込み・入園までの手続きの流れを紹介します。
認可外保育園は、通年で入園を受け付けている施設も多く、空きがあれば月初から入園可能な園が多いです。働き方や家族の状況による点数制度はありませんが、施設によって時期を定めている場合や、先着順・抽選の施設もあるので確認が必要です。

本申し込みの前に見学や面談を必須としている施設もあるので、早めにコンタクトをとりましょう。
直接施設に申し込みます。1つの園だけではなく、複数の園に申し込むことができますが、その場合は、それぞれの園に申請をしなければいけません。認可外保育園も、いつでも空きがあるわけではないので、早めに行動しましょう。
施設によって提出する書類は異なるので、直接確認するのが良いです。事前に見学が必要な施設もあるので、聞いておきましょう。複数の園に申し込む際は、提出書類が混ざらないように注意してください。
認可外保育園の申し込み状況は、認可保育園の入園結果の発表により大きく変わるので、最終決定は3月頃になる施設が多いです。翌年4月入園に向けての説明会や見学会を行う園もあるのでホームページや見学の際に確認しましょう。
保育園の入園手続き・スケジュールについて解説しました。

・保育園の入園は0歳からできるが、1歳からの入園を考える際には、0歳児クラスのある園への入園は狭き門になることがある
・保育園の入園には、2号または3号の保育認定が必要である
・保育認定は認可保育園に入園希望・申し込みする際に自治体が点数化して決定する
・認可外保育園は点数化ではないが、先着順や抽選で決定する園もある
・認可保育園・認可外保育園どちらも、早めの行動が重要になる

子どもの保育園入園を考え始めたら、保育園の形態や申し込み方法・必要書類などを確認し、早めに対策をしておきましょう。

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