保育園

幼稚園や保育園の費用はどれくらい?それぞれの特徴や違いなども解説

2020.12.16
保育園と幼稚園、どちらを選ぶか費用面から悩まれている方も多いと思います。この記事では、保育園と幼稚園の費用の違いについて、それぞれの特徴などを解説します。入園を検討されている方はぜひ、参考にしてください。
保育園と幼稚園の違いが分からなくて不安な方がいると思います。この章では、それぞれの特徴について解説します。
保育園には施設形態として大きく2つに分ける事ができます。「認可保育園」は、国が定めた基準を満たした上で、各都道府県知事が認可した施設を指します。認可保育園には公立と私立があり、国からの補助金があるので、利用料が抑えられているのが特徴です。

入園方法としては自治体に申し込みを行い、審査等を経て入園となります。審査があることからもわかるように、認可保育園は保育の必要性の高い世帯から順に受け入れを行っています。「認可外保育園」は、に認可保育園とは別の設置・運営基準に基づいて運営されている保育園を指します。入園方法は、認可保育園と異なり、直接施設に申し込みを行います。認可保育園に比べて、比較的入園しやすいです。
幼稚園にも、施設形態として大きく2種類に分ける事ができます。「公立幼稚園」は、自治体が運営している幼稚園を指します。文部科学省が運営・管理しているため、カリキュラム等にばらつきがないのが特徴です。

「私立幼稚園」は、社会福祉法人や学校法人等が運営している幼稚園を指し、教育カリキュラムは運営母体によって大きく異なります。入園申し込み方法は、自治体ごとで異なりますが、申込後面接や簡単なテストがある幼稚園もあります。
保育園と幼稚園の違いはいくつかあります。まず1つ目は所轄官庁が異なります。保育園は厚生労働省、幼稚園は文部科学省となります。2つ目は対象年齢です。幼稚園は満3歳児から入園可能ですが、保育園は0歳から入園可能です。3つ目は、保育時間です。幼稚園は9時〜14時くらいまでですが、保育園は7時半〜18時くらいまでです。

また保育園の入園条件には、「保護者の就労」があります。一方で、この2つの園とは別に、「認定こども園」という業態もあります。認定こども園は、幼稚園の良いところと、保育園の良いところを併せ持った施設です。この認定こども園の数が最近増えてきているので、幼稚園と保育園の垣根はなくなってきています。
保育園と幼稚園はその保育内容や預かり時間の違いだけでなく、費用面も異なります。この章では、保育園と幼稚園の費用面の違いについて解説します。
保育園にかかる費用は、認可保育園と認可外保育園では大きな違いがあります。それは「補助金制度」の存在です。認可保育園には自治体から補助金が出ることが多く、保育料が抑えられます。一方で、認可外保育園には補助金制度がないため、保育料が高い傾向にあります。しかし、認可外保育園によっては、二人目以降の入園費が抑えるられている園もあります。
幼稚園にかかる費用も、公立と私立では大きく異なります。幼稚園は、保育料が一律で自治体からの補助制度を利用することができるのですが、制度内容が公立と私立では異なるので注意が必要です。また幼稚園の場合は、送迎バスなどのオプション利用の料金がかかることが多いです。
では、保育園と幼稚園に通っている上で具体的にかかるものとはどのようなものなのか。保育園・幼稚園それぞれ、実際に必要な費用について解説します。
入園料に関しては、その園の業態によって異なります。保育園、幼稚園ともに、入園料は1万円前後で収まることが多いです。また入園までに準備するものの費用もかかるため、入園料が高い傾向にある私立幼稚園や認可外保育園であると総額10万円〜20万円かかるケースもあります。
保育料・授業料に関しては「保育無償化」に伴い、ここ最近で大きく変化しています。まず、3歳から5歳までの幼児の保育料・授業料は無料となります。また0歳から2歳の乳児も、住民税非課税世帯のみ無料となります。

しかし幼稚園に関しては、保育無償化施策の対象にならない園もあります。その場合は、公立幼稚園で月1万円前後、私立幼稚園で月2万円〜3万円前後かかります。
給食費に関しては、保育園と幼稚園で違いがあるとともに、園の給食の実態によってかかる費用が異なります。認可保育園は、給食の実施が義務となっています。したがって、園によっては補助金がでています。給食費は保育無償化の対象外のため、幼児でも実費の支払いが必要な場合もあります。

認可外保育園では、給食費は実費での支払いです。1食300円〜400円くらいで園によっては保育料に給食費が組み込まれていることもあるようです。また、おやつの費用も月1,000円程かかるケースもあります。

一方幼稚園には給食の実施義務がないため、弁当持参のケースもあります。園によっては、お弁当持参の日と給食実施の日を交互に設けていることもあり、公立幼稚園では月1,500円〜2,000円程、私立幼稚園では月2,000円〜3,000円程かかるケースがほとんどです。
制服・体操服代は、それぞれの有無によって費用が異なります。保育園は私服が多く体操服のみ導入している園があります。最近では制服を取り入れている保育園が増えてきています。金額は制服によって前後しますが、5万円前後です。
教材費はクレヨンや絵の具といった創作活動で使用する文具や、園で普段読んでいる絵本などにかかる費用で、5,000円程度に収まります。
この章では、保育園と幼稚園にこどもを預ける上でのメリット・デメリットについて解説します。
・基本的な生活習慣を身につける事ができる。
・比較的長い時間預けることができる。
・給食サービスを受けることができる。
・0歳から利用することができる。

保育園は教育施設ではないので、読み書きや四則演算の指導は行っていないことが多いのですが、トイレトレーニングや食具の使い方など、基本的な生活習慣を身につける事ができます。

また0歳から預ける事が可能で、働いている世帯を対象にしたサービスのため、比較的長い時間預けることができます。また保育園は給食サービスの提供が義務付けられているので、お弁当の準備は不要です。
保育園のデメリットとして挙げられるのは、乳児の保育料設定が高めなところです。乳児は保育無償化の対象ではないことや、提供するサービスが多いことから保育料が高くなる傾向にあります。
幼稚園は教育施設であるため、年長クラスになるとひらがなの読み書きや簡単な足し算を学ぶことができます。また、日々の活動において椅子に座って勉強する姿勢を作ってから活動に入る事が多いため、小学校の準備としてメリットに感じている保護者もいます。保護者の交流も保育園に比べると盛んで、ママ友との情報交換や交流を考えている方にはおすすめです。
幼稚園のデメリットは、基本的に給食の実施が義務付けられていないため、給食を実施していない幼稚園は、お弁当の持参が必要なことです。

また幼稚園の基本的な預かり時間は、9時から14時までです。そのため14時を超える預かりを希望する場合は、別途申し込みが必要です。夏季休暇・冬季休暇もあるので、その間の預け先を考える必要もあります。
保育無償化は3歳〜5歳までの保育料が無料に、0歳〜2歳までの保育料については、住民税非課税世帯のみの条件付きで無料になる制度です。

また通園の送迎、食事、行事費等は保護者の実費負担ですが、副食に関しては、条件付きで無料になるケースもあります。また幼稚園には保育無償化の対象となっていない園もあるため、注意が必要です。
本記事で解説した内容について、以下にまとめます。

・保育園、幼稚園それぞれ施設形態の違いがある。
・施設形態の違いによって、保育料や保育時間が異なる。
・保育園は長い時間預けることができる。
・幼稚園は教育施設のため、ひらがなの読み書きや簡単な足し算を学ぶことができる。

保育園も幼稚園もそれぞれの特徴を踏まえた上で、園独自の保育を展開しています。園によって力を入れていることは異なり、費用面の違いも顕著な場合もあるので、もし、園選びで迷ってしまった場合は、園に直接問い合わせると良いでしょう。

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