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保育園での離乳食の進め方は?おもな食材を月齢別に解説

2021.02.24
0歳から保育園で預ける場合、離乳食の始め方・進め方に悩んでいる方が多いです。この記事では、保育園で離乳食を始める時期や進め方・食材について分かりやすく紹介します。ぜひ、参考にしてみてください。
保育園の離乳食を始める時期は、園によって異なります。最初のおかゆひとさじから対応する園や離乳食の初期の途中1カ月ほどで始める園、中には、離乳食中期の7〜8カ月から始める園もあります。

具体的な基準としては、首がしっかりと座っていること、保育士に支えられながら座ることができること、舌の上にスプーンをのせても押し返せないことがあげられます。したがって、多くの園が生後5カ月ほどをめどに離乳食を開始しているのが現状です。
多くのママが、早く成長してほしいという願いから離乳食を早く進める傾向にあります。最も大切なことは、子どもが楽しく食事をすることです。最初は離乳食を無理に進めるのではなく、ミルクで栄養を補給しつつ子どもの調子に合わせて離乳食を食べるペースを作ることが重要です。

食べるペースを作った上で離乳食の割合や量を増やして、ミルクを減らしていきます。具体的には1日200mLの授乳を5回に分けて、離乳食はそのときに子どもが欲しい量を与えます。
離乳食の持ち込みに関しては、できないという園が多いでしょう。理由の1つは衛生面への配慮です。もう1つは1人に離乳食の持ち込みを許可すると、他の人にも許可しなければならなくなり、保育士の負担が増えるからです。基本的には離乳食は保育園で用意します。

例外としてアレルギーなどの事情がある場合は、事前に保育園に確認した上で持参可能となるケースもあるようです。
離乳食を持ち込む場合は、以下のことに気を付けます。

・衛生面に気を配る
衛生面の配慮から基本的には持ち込みが難しいという背景からも考えられるように、離乳食の持ち込みが許可された場合は、素手でさわらない、離乳食を詰める容器の消毒を怠らないなどの衛生面に最大限に配慮することが必要です。

・作りおきには十分に注意する
離乳食を持ち込む場合は、その日に作ったものを持参します。何らかの事情で当日の朝に作れない場合は、冷凍したものを事前に用意しておきます。

・食材に注意
食材は、2回以上口にしたものしか入れないことが大切です。初めての食材や2回以上口にしていないものにはアレルギー反応の可能性があるからです。また、できるだけなじみのものを食材として選んであげましょう。
初めての食材を使用する場合、必ず家庭で試します。保育園では基本的に給食で離乳食を提供することになるため、保育園に入るまでにできるだけ多くの食材を試すことは欠かせません。保育園の給食がスタートすると、離乳食のチェック表を運用することになります。

詳細はあとの項目でお話ししますが、給食の献立と離乳食のチェック表を照らし合わせて、初めての食材を試します。

また、平日お仕事をしているママにとっては、平日に初めての食材を試すのはなかなか難しいことでしょう。その場合は土曜日の午前中に試します。小児科の週末の受診時間は、土曜日の午前中までのことが多いからです。
離乳食のチェック表は、家庭で試して大丈夫であった食材を保育園と共有するために使う表です。保育園はこの表を基本に献立を作成します。この表には、家庭で2回以上大丈夫であった食材を記入します。場合によっては、保育園でアレルギー食の対応が必要な場合も合わせて記載します。
この章では、月齢別に離乳食の進め方について解説します。月齢によって嚥下や咀嚼の成長具合は異なります。食事形状や食材・食事回数も解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
離乳食を始めるにあたり、月齢に応じた食具(スプーン、フォーク)やエプロンが必要になります。これらの用具は保育園に確認しながら各自で用意します。

また、献立表やチェック表を保育園から受け取ることになり、事前に家庭で試したものやアレルギーなどを保育園に相談しながら離乳食の開始に備えます。
5〜6カ月の離乳食初期「ごっくん期」では、基本的には飲み込むことを目標に食事をします。1日1回の食事とし、1カ月経過したら2回と増やします。保育園では、1回食の場合は午前、2回食の場合は、午前と午後に給食が出ることが多いです。

一方で、2回食となっても、給食は1回の園もあります。その場合は、家庭で朝か晩に食事を用意します。具体的には最初は、10倍がゆをすりつぶしたものをスプーン1さじからスタートします。徐々に量を増やしていき、最終的には、30~40gまで増やします。
ごっくん期では、穀類は10倍がゆに、野菜はかぼちゃやかぶ、にんじんをなめらかにすりつぶしたもの、魚もなめらかにすりつぶして与えます。固ゆでの卵黄も与えることもできますが、その際はだしやスープを加えてヨーグルト状にすりつぶします。
7〜8カ月の「もぐもぐ期」では、「ごっくん期」から食事回数が増え1日2回食となります。保育園では、午前と午後にそれぞれ給食という形で提供され、おかずは50〜80gで出ます。
「もぐもぐ期」では、柔らかいものであれば舌と顎を使ってつぶして食べられるようになります。おかゆは少しずつ進めて7倍〜5倍にし、パンや麺も徐々に与え、野菜や果物では玉ねぎやトマト、ほうれん草の葉先、赤身魚やささみ、鶏むね肉といった魚・肉類も食べる練習をします。

全卵やプレーンヨーグルトといった柔らかいものもありますが、基本的には舌でつぶせる程度の豆腐くらいの固さまで調整します。
9〜11カ月の「かみかみ期」では、「もぐもぐ期」から食事回数が増え、1日3回食となります。保育園では午前と午後の2回給食が出るので、残りの1回を家庭で出します。おかゆは90gに増やし、柔らかめのご飯に徐々に移行します。
「かみかみ期」になると、徐々におかゆから柔らかめのご飯に移行します。舌と顎だけでなく歯も生えてすりつぶして食べることができるようになるので、繊維状の野菜や果物も口にします。青魚や赤身のお肉、レバーやチーズも食べるようにします。

この頃になると、手の感覚の発達が顕著になり、手づかみして食べやすいものも与えると良いでしょう。あくまで、手でつかんで感触を楽しむという目的で、あまりにも遊び食べが多い場合は食事を下げるといったメリハリも重要です。
1歳〜1歳半の「ぱくぱく期」になると、歯を使って噛み切ることもできるようになります。歯ですりつぶして食べることはより発達するので、食べられる食材はぐっと増えます。食事回数は1日3回、給食はお昼に1回だけとなり、朝晩は家庭で食事をします。ご飯は柔らかめの80gで出します。
1歳になると、舌や顎の使い方が上手になり、いろいろなものをすりつぶして食べることができます。また、歯も少しずつ生えてきて噛み切ることも少しずつできるようになります。ロールサンドや短く切った麺、野菜は柔らかく煮込めば食べられます。

魚や肉は練ってハンバーグにすると食べやすいです。卵もさまざまな調理方法で食べることができます。いずれの料理にも極力、とろみを付けてあげます。
0歳から保育園に預けることに抵抗のある方にとって、離乳食の進め方は心配ではないでしょうか。保育園では、離乳食を給食で提供してくれることに加え、保育士と離乳食をともに進めながら、より良い食事ができるように相談できます。

もしも食事に関して心配なこと、分からないことがあれば保育士に相談しましょう。

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