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保育園のトイレトレーニングはいつから?進め方や注意点、ママたちの声を紹介

2021.03.10
保育園に入るまでに、トイレトレーニングを完了しなければと感じているママ・パパは多いでしょう。実際は、保育園と連携をしながら子どものペースに合わせて進めていくものです。焦る必要はありません。この記事では、トイレトレーニングの進め方について解説します。
保育園では、主に1歳児クラス、2歳児クラスでトイレトレーニングをします。月齢や成長速度、精神状態によってトイレトレーニングの進行には個人差が生じます。保育園では、できている子ができていない子に合わせることはなく、個々の進行に応じてトイレトレーニングをします。
トイレトレーニングは、どのような成長具合で始めるのが良いのでしょうか。トイレトレーニングを始める時期と成長具合の目安について解説します。
トイレトレーニングを始める時期は、一般的に1歳7カ月以降とされています。保育園では、1歳児クラスの夏から秋ごろに始める園もあれば、2歳児クラスから始める園もあり、始める時期は異なります。

基本的に子どもの成長段階に沿ってトイレトレーニングの開始時期を決定します。子どもの成長段階に配慮せず、早めにトイレトレーニングを始めてしまうと、トイレトレーニングの長期化につながり、子どもに負担がかかります。
トイレトレーニングを始めるにあたって心の成長を目安にします。日頃からトイレに関する絵本の読み聞かせをしたり、家庭でトイレの話をしてみたりすることで、トイレに関心を持つことからスタートします。家庭のトイレの壁をシールなどで飾り付けをしておくことも良いでしょう。

また、トイレに行きたい不快感を訴えるには一定の意思疎通が必要です。子どもが2つ以上の単語を組み合わせて話せるようになれば、一定の意思疎通はできるでしょう。
一方、体の成長の目安としては、1人で歩けること、おしっこの間隔を2時間以上あけることがポイントです。

おしっこに行きたい状況でも、歩けないとトイレまで行けません。おむつを見るたびにぬれている状態であれば、まだ膀胱の発達が不十分でしょう。
実際、保育園で過ごす時間の多い子どもが保育園でのトイレトレーニングを行う上で、保育士と家庭でどのような連携が取られているのかについて解説します。
保育園で過ごす時間が長くなってしまう場合でも、トイレトレーニングは保育園と家庭がお互いに連携を取って行います。家庭でも、起床時や就寝前のトイレのタイミングでトイレトレーニングをすることも可能です。

保育園でトイレでの排せつがうまくできたことを話したり、トイレを題材にした絵本を読んでみたりと、子どもがトイレに関心を持てる取り組みをすることは大切です。
トイレトレーニングを進めていく上で、家庭と保護者の連携は欠かせません。特に保育士は家庭のトイレトレーニングの状況に応じて、取り組み方法を検討するため、家庭でのトイレに関する情報は必要不可欠です。家庭で実践していることやできたことは、保育士と共有しましょう。

情報共有は、子どものやる気を引き出す方法や環境の違いを踏まえた対処法の改善につながります。保育士も、保育園でのトイレトレーニングの状況を伝えてくれますので、家庭で活用すると良いでしょう。
保育園のトイレトレーニングでは、子どもがトイレに関心を持てるよう、日頃からさまざまな工夫を凝らして取り組んでいます。では、実際にどのような方法で行われているのでしょうか。
保育園では、子どもがスムーズにトイレを使えるようにトイレスペースの工夫が施されています。年齢に応じて使用する便器の大きさが異なっていたり、乳児のトイレには便器や壁に興味を引くようなデザインが施されていたりします。以下では、実際にトイレに施された工夫についてお伝えします。
保育園のトイレは、子どもにとって「怖くない」場所であるための工夫をしています。トイレの壁面や便器にはかわいい飾りがあったり、保育士の目が確実に届くように保育室と連続したスペースにトイレを配置したりしています。
保育園のトイレでは、危険と思われるものは子どもの手の届かないところに配置されます。危険な薬剤やトイレ掃除の用具は、必ず子どもの手の届かない高いところに置かれます。乳児のクラスであれば、月齢によって子どもの成長具合も異なることから、ハンドソープを手の届かないところに置く園もあります。
トイレトレーニングを始めるにあたり、トイレに関する興味を持つことが大切です。トイレに興味を持たせる方法として、日頃からの絵本の読み聞かせなどを通してトイレになじんでいくことが必要です。以下では、トイレに行く習慣がない子やトイレに行きたがらない子向けの絵本を紹介します。
ノンタンとかわいい動物が順におしっこをする描写が描かれています。「おしっこしーしー」はリズミカルかつシンプルなフレーズで、実際にトイレに行くと「おしっこしーし!」と声を出しながらトイレに励む子どももいます。トイレトレーニングのきっかけづくりに最適な1冊です。
さまざまな動物たちがトイレに座ってトイレをするシーンが描かれています。動物たちが「うーん、うーん」とがんばる様子を応援しつつ、うんちが出たら拍手する描写を見ながらトイレに行ってうんちをすることの楽しさを体感できます。

トイレが終わってパンツを履いて手を洗う様子も描かれているので、トイレトレーニングには最適です。おしっこはできたけれど、うんちがうまくいかない子どもにぴったりです。
外出時にトイレに行きたがらない子どもにぴったりの1冊。おでかけしていて急にトイレに行きたくなってトイレに行こうとするも、どのトイレも大きさが違ったり、誰かが使っていたりとなかなかトイレにたどり着けない描写が描かれています。

内容としては、幼児向けにはなりますが、絵のスケールが分かりやすく、絵をうまく活用して読み聞かせに向いている1冊です。
トイレトレーニングを進めていく上で、生活リズムの中で取り組むことも大切なポイントです。必要以上に子どもをトイレに誘導するのではなく、食事やお昼寝の前後、外遊びから帰ってきたときといった場面でトイレに誘うことが必要です。
おむつを使わず、トイレでの排せつへ移行するにあたり、自分でトイレに行く意思を見せ、トイレでおしっこをすることが成功してきたら、昼間はトレーニングパンツに変えてみましょう。たとえパンツの中でしてしまっても、「ぬれてしまって気持ちが悪い」という感情が芽生え、次のステップにつながります。

また、トイレでおしっこができたときはしっかりとほめてあげましょう。子どものトイレに対する意欲を高めていくことが大切です。
以下では、家庭でトイレトレーニングをする上で気をつけたいポイントを解説します。
トイレトレーニングは子どもの心の状態に合わせて実施します。イベントや行事があるときは、子どもも落ち着かなくなってしまうこともあるので、トイレトレーニングは避けます。保護者と保育園との連携も取りづらくなり、負担がさらに増えてしまいます。
トイレトレーニングを実施し始める時期としては、春から夏にかけての暖かい季節が良いでしょう。服装も薄着になり始め、子どももおむつやパンツの着脱がしやすくなります。保護者も汚れ物が出てしまったときに、乾きやすく負担もそれほど大きくないからです。
トイレトレーニングは最初からうまくいくことはめったにありません。回数を重ねる中でできるようになります。トイレが成功したら、そのたびにほめてあげることが大切です。うまくできた成功体験を積み重ねることで子どもの自信にもつながります。
トイレトレーニングには、個人差が大きく出ます。特に乳児は月齢に応じて成長課題が異なるので、個人差が出ることは当たり前です。他の子どもと比較して叱ったり、焦らせたりすることは必要ありません。

保護者も焦ってしまうと、子どもが察知してしまい、順調なトイレトレーニングが難しくなります。発達には個人差があることを念頭に置き、できたことをほめてあげましょう。
夜のおむつはずしは子どもの身体が発達していることが前提として行います。膀胱が大きくなっていること、ホルモンの分泌が働いていることが必要です。夜におねしょをしている場合は、膀胱が未発達であるため、おむつはずしは避けます。

焦ってパンツへ移行しようとすると、かえって子どもがプレッシャーに感じてしまう場合もあるため、あくまで子どもがぐっすり眠ることができる状態を確保した上で、慎重に行いましょう。
トイレトレーニングを始めて2週間たっても変化がない場合は、1回中断してみましょう。中断期間中は、子どもと十分に遊んであげます。一緒に読み聞かせをしたり、おままごとをしてみたり、ママのまねっこが自然にできるようになると、子どもも自分の気持ちを伝えられるようになります。
トイレトレーニングを進めても、なかなか順調にいかないといったママたちのよくある悩みを紹介します。
始める時期がつかみづらいトイレトレーニングを保育園で実施してくれるのは、ママたちにとってはありがたいことです。保育園では、順調にトイレトレーニングが進んでいるのに、家庭ではトイレに行くことすら拒否するという声もよく耳にします。
もうじき3歳になるものの、まだおむつのAちゃん。保育園ではトイレトレーニング用のパンツで成功はしているものの、家ではトイレに誘うと「行かない、出ない!」と言ってなかなかトイレに行きません。3歳になるので、ママは焦っています。
トイレに思わず行きたくなるような工夫を施します。トイレの壁面に普段子どもが遊んでいる物のシールを装飾し、興味や関心を促します。いやいやではなく、子ども自身が前向きな気持ちになって行けると良いでしょう。
トイレには行くものの、おしっこやうんちがうまく出てこない、おむつではうまくいくのに、と悩んでいる声もよく耳にします。
子どもをトイレに誘導し、便座に座るところまではうまくいきます。ところが、すでに排せつ物はおむつの中にしていることが多いので、ママは悩ましく感じています。
子どもの排せつのタイミングには個人差があります。排せつするタイミングをつかみ、10分~15分おきにトイレに誘導しましょう。おむつの中で排せつがあった場合も焦らないようにします。トイレで排せつできたときは、ほめてあげましょう。
トイレでの排せつがうまくいかず、トイレトレーニングが順調に進まない場合についつい子どもを怒ってしまう声もよく耳にします。
トイレトレーニングで子どもが失敗すると、つい怒ってしまいます。トイレトレーニングをするにあたり、必死になって取り組んでいても、なかなか順調に進まず困っています。
子どもの成長には個人差があります。ママが怒ってしまうと、「ママが怒ったこと」が子どもの脳裏に焼き付き、おしっこやトイレが嫌いになってしまいます。「大丈夫だよ、さっぱりしようね」などと優しく声をかけてあげましょう。
今回の記事では、トイレトレーニングに関する事柄をお話ししてきました。

・トイレトレーニングの開始時期は子どもの成長具合を見て始める
・トイレトレーニングは保育園と連携して進める
・トイレトレーニングの進行具合には個人差がある
・トイレトレーニングで失敗しても怒らず、成功したときは思い切りほめてあげる
・失敗したときはトイレに装飾を加え、子どもが興味や関心を持てるスペースにする

トイレトレーニングを進めるにあたり、大人は非常に根気のいる場面が多々あるでしょう。トイレトレーニングは保護者1人で行うものではありません。悩みや相談事がある際には保育園などに相談して順調にトイレトレーニングが進むと良いでしょう。

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