保育園

保育園の開園コンサルティングの費用をパターン別に徹底解説

2020.02.06
保育園を開園する際に疑問や不明点を相談する相手が近くにいると安心です。そんな時に利用したいのが、保育園の開園コンサルティングです。コンサルティング会社により費用や内容は様々です。コンサル内容はどのようなものがあるのか、そして費用はどの程度かかるものなのか知ったうえで、依頼する会社を探しましょう。
待機児童が問題となっている現在、保育園を開園したいと考える方も多いです。しかし、保育園を開園するにあたり、自分の力だけで開園まで進めて行くのはとても大変なことです。ノウハウがない中で、開園、そして保育園の運営となれば経験がないとうまくいかないことも多くあります。
そこで利用したいのが、保育園コンサルティングです。保育園のコンサルティングは大きく分けて開園コンサル、経営コンサルに分けられます。さらにそれぞれ細かい項目に分けられるため、利用するコンサルティング会社によっては費用に大きな差が出てきます。
保育園コンサルは競合会社がまだまだ少ないこともあり、会社によって費用は様々です。いくつかのコンサルティング会社から話を聞き、よく検討したうえで契約をする必要があるでしょう。
次項からは保育園コンサルティング費用を開園コンサル、経営コンサルに分けて解説します。保育園を開園させるため、また運営していくのはどのようなことをする必要があり、またそれにはどの程度の費用がかかるのか、しっかりと確認しておきましょう。
まずは、保育園を開園するためのコンサルティング費用について解説します。保育園を開園するためには様々なことを調査し、申請書類を作成する必要があります。これらを自分たちだけで行なおうとするのは、とても大変です。コンサルティング会社がどのようなサポートをしてくれるか、しっかりと確認しておきましょう。
保育園の開園コンサルティングには、およそ200万円から300万円かかることが多いです。認可保育園・認可外保育園・小規模保育事業・企業主導型保育事業など、開園する保育園の種類や規模によっても料金は異なってくるでしょう。
開園コンサルティングといってもこれほど料金に差がでてくるのは、保育園の種類や規模によって異なる以外に、コンサルティング会社によっての違いもあげられます。保育園コンサルを行なう会社がまだまだ少ないため、基準となる料金が定まっていないこともその理由のひとつです。
そのため、開園コンサルティングの費用、またコンサルティングの内容にはどのようなことが含まれているのか、会社ごとにしっかりと確認し契約する必要があるでしょう。
保育園の開園コンサルティングの契約を結んだら、まずは事業計画書ならびに基本運営計画書を作成していきます。保育園経営のスペシャリストが、契約者の保育園経営が成功するように戦略を立てます。
必要となる具体的な経費を算出し、損益計算書を作成します。そして契約者が予定している資本金額を目安に、開園から1年後までの事業計画書を作成します。
事業計画書を作成する段階で、開園する保育園の運営方針・保育料金・運営時間・保育園のアピールポイントをはじめとする、基本的なコンセプトも決めていきます。
この時期の内容が、保育園運営が成功するかどうかを左右します。そのため契約者とコンサルティング会社は徹底的に相談し、プランニングしていく必要があります。気になることはどんどん相談し、保育園運営がうまく進むようにコンサルティング会社との信頼関係も築いていきましょう。
保育園を開園するにあたり、契約者がだいたいの希望地を決めていることが多いでしょう。契約者がもともと希望している物件があるのであれば、その地域でも問題ありません。しかし開園地を決めるには、様々な調査を行なう必要があります。
現在、周辺で運営されている既存の保育園の稼働状況を調査したうえで、交通量・公園の有無・治安・不適切な店舗の有無など、周辺の環境をしっかりと調査していきます。
保育園となると、近隣に不適切なお店が多いエリアは避けなくてはいけません。また、戸外活動が行なえる環境なのかも調べる必要があるでしょう。そのために、公園の有無を確認することも大切なのです。
様々なことを調査し該当物件が見つかったら、賃貸の条件などの交渉もコンサルティング会社が行ないます。そして、条件が揃えば不動産の賃貸契約を完了させます。もちろん、コンサルティング会社によって不動産の契約のサポートがない場合もあるでしょう。契約時にしっかりと確認しておきましょう。
保育園を開園するには、自治体に申請する必要があります。申請するにあたり必要な書類の作成も、コンサルティング会社からのサポートを得られます。さらに、保育園に必要不可欠な給食業者や小児科との提携、契約等に関してもコンサルティング会社のサポートを受けられます。
続いて、保育園の経営コンサルについて解説します。コンサルティング会社によっては、保育園を開園するところまでのサポートで終わる場合もあります。しかし、保育園は経営していくことが大変です。できれば経営コンサルも含む会社に依頼し、経営・運営もサポートしてもらいましょう。
また新規保育園の開園から経営までコンサルティングしてくれる場合もありますが、現在運営している既存の保育園のコンサルティングを受けてくれる会社も多くあります。
保育園の経営・運営がうまくいっていない、不安点がある、定員割れが起こって思っていたよりも稼働が見込めない、などという場合は、経営コンサルをお願いしてみるのもいいでしょう。
新規保育園を開園する場合、開園と保育園の運営までのコンサルティングが一緒になっている会社が多いです。そのため、費用は最初にお願いするコンサル費のみで追加請求は必要ないという場合も多いでしょう。
また既存の保育園の経営、運営コンサルティングをお願いしたい場合、総合診断を30万円程からで依頼することが可能です。また、月ごと10万円程度からでアドバイザー契約をすることも可能です。
保育園を開園するだけでなくアドバイザー契約を結べば、その後の保育園の経営、運営についても相談できるためとても心強いはずです。
保育園を経営していくにあたり、人材の確保も大きな仕事のひとつです。できることなら、優秀な人材が欲しいと思うはずです。しかし、ただ単に保育士を募集して雇うだけでは不安です。有資格者であっても経験が少ない、期間が空いているなど、素人が見落としてしまいそうなポイントはたくさんあります。
しかし、有資格者の確保もコンサルティング会社にお願いすることが可能です。保育園を運営していくうえで、とても大切なスタッフを充実させることができます。ニーズに適した人材の確保も、コンサルティング会社にお願いしましょう。
もちろん、人材の確保をコンサルティング内容に含んでいない会社もあります。先に説明した通り開園までのサポートは対応するが、その後の経営には全く携わってくれない場合もあります。
コンサルティング会社を選ぶ際は、コンサルティングの内容もしっかりと確認しておきましょう。
保育園のコンサルティングを行なう会社には、自社で実際に保育園を運営していることが多くあります。そのため、それぞれの会社で保育園の経営、運営のノウハウを持っています。このノウハウは、保育園の経営に携わり、尚且つ成功している人にしかわからないことです。
保育園の経営コンサルをお願いすることで、その会社が保有している保育園の経営や運営に関するノウハウを提供してもらうことが可能です。自分たちだけで保育園を運営していくには限界があるため、経営コンサルをお願いした方が安心です。
またコンサルティング会社を選ぶ際は、実績をチェックすることが重要です。開園させた数もそうですが、現在運営している保育園の数や集客率など調べることで、コンサルティング会社が持つ実績が分かります。この実績が多いコンサルティング会社の方が、より成功するためのノウハウを持っているということです。
経営コンサルの中に保育士の確保があることを解説しましたが、確保して終わりではありません。コンサルティング会社が保育士の研修を行なってくれる場合もあるのです。
より保育サービスを向上させていくためには保育士の育成、保育士のレベルアップが必要です。これらを自分たちだけでやるのは困難なため、コンサルティング会社にお願いした方がいいでしょう。
また、保育園を開園する前にオープニングキャンペーンを実施してくれる会社もありますので問合せをして確認してみるといいでしょう。
さらに保育園のオーナー研修が充実しているところもあるため、全く知識がない場合でも利用できるコンサルティング会社も見つかるはずです。
保育園のコンサルについて解説してきましたが、ここからはおすすめのコンサルティング会社を6つご紹介します。コンサルティングの内容が充実している会社ばかりなので、ぜひチェックし検討してみてください。
Animo株式会社は、開園から運営まで依頼することが可能です。年間の各種申請のサポートを行なってもらうことが可能なので、施設運営をフルサポートしてもらえます。
また、運営に対してアドバイスを聞くことができるコンサルティングサービスも用意しており、より良い保育園運営のノウハウを取り入れること可能です。
その他にも人材紹介や派遣、キャリアップ研修なども実施しているので、保育園に関わる人の開園研修や人材教育もできます。
保育事業で困っていることがあれば、一度相談してみると良いでしょう。
株式会社スクルドアンドカンパニーは、直営認可保育園を全国に40か所以上運営しています。そこで得られた知見を活かし、保育園の運営をサポートしてくれる会社です。これほどの実績があるからこそ、トップクラスのコンサルティングが可能なのが魅力です。
不動産の契約、各種申請書類のサポート、保育園の内装レイアウトの提案までサポートしてくれる他、オーナーのための研修が充実している会社でもあります。オープニングキャンペーンを実施してくれる会社でもあるため検討材料の一つにしてください。
株式会社みんなの保育園は、自社でも保育園を開園、運営しているため、様々なノウハウを持っています。不動産探しや保育園にするための内装工事に対応してくれるだけでなく、事業計画書の作成から内装まで一括で請け負ってくれる会社でもあります。
もちろん、開園だけでなく運営のサポートもしているため、安心して相談できるでしょう。さらに、既存で運営している保育園を認可に移行するための支援も行なっています。現在保育園を運営しているオーナーでも、相談してみる価値があるコンサルティング会社です。
株式会社アピカルは直営の保育園をいくつも持っている会社です。福岡に本社を構える株式会社アピカルは関西、東京、熊本に支店を出している大きなコンサルティング会社でもあります。新規保育園を開園するにあたってのレイアウト備品の提案から、施工業者との打合せ、保育士の募集と教育まで行なってくれる心強い会社です。
さらに月間、そして年間の運営のサポートまでしてくれるため、保育園を開園するだけでなく、運営していく上でのサポートも充実していると言えるでしょう。また運営開園準備の相談、開園するために必要な準備の提案、保育園を開園する際に利用できる助成金の相談までは無料で依頼できます。
東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県で開園する保育園のコンサルティングに対応しているのが、株式会社I-PLANです。認可保育園の他、小規模保育園や企業主導型保育事業のコンサルティングを行なっています。また、企業主導型保育事業に関しては全国対応してもらえるため、1都3県でなくても相談が可能です。
圧倒的な実績を持っているため、株式会社I-PLANならではのノウハウを持っているはずです。認可保育園、企業主導型保育事業のコンサルティングは100万円から、小規模保育園は50万円から相談可能です。もちろんコンサルティングの内容によって費用は変わりますが、無料で相談を受け付けているので、問い合わせてみてもいいでしょう。
認可保育園を16園、小規模保育園を9園、企業主導型保育事業を3園運営している株式会社セリオです。地域に密着型のコンサルティング会社で、保育園の開園、そして運営まで任せることができます。
保育園ならではのノウハウが必要な不動産探しは、自分だけでするのは不安もあるでしょう。しかし、株式会社セリオは不動産探しから市場調査、物件を選ぶところまで完全にサポートしてもらえます。保育士の採用まで任せることが可能です。
本記事では保育園の開園コンサルティングの費用や内容について、解説しました。保育園開園のコンサルティングといっても、会社によってサポートしてくれる内容は様々です。
コンサルティング費用をチェックするのはもちろんですが、内容の充実度やいつまでのサポートなのかもチェックしてから依頼するようにしましょう。
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