保育園

子どもが保育園に行きたくないという原因は?対処方法や注意点も解説

2021.03.24
保育園の入園時や進級時など、子どもが「保育園に行きたくない」と言い始めて対応に困ってしまった経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか?子どもが「保育園に行きたくない」理由は実にさまざまです。

今回はぐずってしまう子どもへの正しい対応と、その理由についてご紹介します。困っているパパ・ママは、ぜひ参考にしてみてください。
「もう数カ月通っているのに朝は必ず泣いてしまう」「うちの子だけ?」と心配する必要はありません。程度の差はありますが、「保育園に行きたくない」という子どもはとても多いでしょう。多くの子どもが保育園生活に慣れると元気に通います。

何かはっきりとした原因があれば、取り除いてあげることが大切です。
多くのパパやママが困る理由として、「なぜ保育園に行きたくないか」が分からないからでしょうか?考えられる原因をまとめてみました。
最も多いのが「大好きなパパやママと離れたくない」「不安」という理由です。入園時はほとんどの子どもが寂しくて泣いてしまうものです。親としても胸が苦しい時期ですが、安心できる親の元を離れ子どもが一歩成長するために必要な気持ちでもあります。
遊びの輪に入れなかったり、悪口を言われてしまったりすることが続き、登園拒否につながってしまうこともあります。友達との継続的な関わり、仲良しの友達などができる3歳児クラス以降に多く見られます。反対に一人遊びが中心の2歳児クラスまでは、この原因は考えにくいでしょう。
環境の変化が苦手な子もいます。担任の先生だけでなく、教室が変わるだけでも子どもにとっては大きな変化です。そのような子はストレスを感じるでしょう。進級する喜びもありますが、不安の方が大きくなっている可能性はありませんか?
給食の量が多い、苦手なことの練習が毎日続いているなど、ストレスを感じている可能性もあります。運動などは繰り返すうちにできるようになることもありますが、できないうちは劣等感や嫌な気持ちが先行しているかもしれません。
先生に叱られて苦手意識を持ってしまったり、萎縮してしまったりすることもあります。また、新しい先生や外部の先生に緊張してしまい、自分の気持ちを表現できない場合もストレスを感じる原因になります。
家庭での環境の変化が原因で間接的に「保育園に行きたくない」という場合も大いにありえます。産休・育休中であればママや赤ちゃんは家にいるにもかかわらず、自分だけが保育園に行くことに疎外感を感じる子も多いでしょう。
大好きなパパやママに存分に甘えて過ごしたお休みの後は、どうしても離れにくくなってしまうものです。お出かけによる疲れ、生活リズムの変化もありますので、保育園のリズムに戻すために負荷を感じてしまいます。
子どもは、自分の体の不調をうまく言葉では説明できないことがほとんどです。体調が悪くてぐずる可能性もあります。発熱やせき、鼻水などの症状に加えて、食欲や機嫌にも注目しましょう。
子どもを登園させるべきか、休ませるべきか、どちらがより良い決断なのかパパもママも悩みます。そのポイントを解説します。
登園を嫌がる理由が分からない場合は、まずしっかりと話を聞くことが大切です。体調不良や重大な問題がないことが分かっている場合は、登園させる家庭が多いでしょう。

慣らし保育中などは特に登園してしまえば意外とケロッとして遊んでおり、朝は泣いて嫌がっていたのに帰りには笑顔で「おかえり!」と言うこともしばしばです。
子どもにとって重大な問題がある場合は1日お休みをして、存分に話を聞いてあげることも時には必要です。パパやママが話を聞いてくれることで、子どもの情緒の安定につながります。

「休み癖がついたら困る」という考えもあるかもしれませんが、子どもにとっては必要なことです。決して甘やかしにはならないので、安心してください。
大人にとってはささいなことであっても、子どもにとっては重大な問題であることも時にはあります。「それが嫌で保育園に行きたくないのね」とまずは気持ちを受け止めてあげることが最優先です。その上で、どうするかを相談しましょう。

パパやママが分かってくれている、という実感が子どもには何よりも必要なことです。
子どもが楽しく登園するために、パパやママは何か工夫できることはあるのでしょうか?そこで、具体的な対処法を紹介します。
いつもの登園に少し変化を付けるだけでも子どもの気分は切り替わります。バスや車など子どもの好きな乗り物に乗ってお出かけ気分で登園してみましょう。いつもは自転車で登園しているところをゆっくり歩いて登園するだけでも気分が落ち着きます。

楽しく登園しているうちに嫌な気持ちがまぎれるかもしれません。
自分で好きな洋服を選ぶことが気持ちを切り替えるきっかけになります。保育園用とお出かけ用の洋服を分けているご家庭も多いでしょう。あまりにぐずってしまう場合は、お出かけ用の洋服で特別感を出してみます。
「今日のおやつは何かな?」「先生が製作をするって言っていたよ」「新しいおもちゃがあるかも!」など、保育園に行けばどんなに楽しいことが待っているのかを伝えるのも効果的です。子どもの話を聞いて、「昨日楽しかった○○を今日もしたら?」と促すのも良いでしょう。
「帰りに公園で遊んで帰ろう」「帰ったらおうちで絵本を読もう」など、子どもにとって楽しみな約束をするのも効果的です。約束したことは子どもが忘れていたとしても必ず果たしましょう。約束を実行することで、明日の約束の効果が増します。
送り出しで子どもに泣かれてしまうと胸が痛みます。けれど、パパやママが悲しい顔をしていると子どもはもっと不安になってしまうものです。罪悪感は見せず、笑顔でサッと別れることを心がけましょう。

子どもが保育園で楽しく遊んでくれていると、パパやママもうれしいという気持ちを子どもに伝えてください。
子どもが保育園へ行きたがらない場合、パパやママはどのような意識でいると良いでしょうか。そこで、気を付けることを紹介します。
まずは、子どものありのままの様子を保育園にお話しましょう。先生も保育園での子どもの様子を教えてくれるはずです。原因が分かっている場合は、保育園としてできる対策や配慮をしてくれるでしょう。

また、原因がはっきりしない場合、パパやママと離れることへの不安に関しても「パパとママが話してくれているから先生も自分の気持ちを分かってくれている」と感じることで、子どもは少し安心できるのです。

保育園の対応がどうしても納得できない場合は、転園するのも一つの手です。子どもにとって最も安心できる環境を作ってあげてください。
パパやママと離れる不安を感じている場合は、保育園に行く日だけでなく、お休みの日こそしっかりと関わりを持つことが大切です。スキンシップを重視し、お話も十分に聞いてあげてください。日頃の関わりが子どもの自己肯定感や情緒の安定につながります。

兄弟がいる場合は一緒に遊ぶことも大切ですが、1対1で関わる時間を持つことで、より子どもの心が満たされます。
入園時に激しく泣いていた子どもであっても、必ず笑顔で保育園に通えるようになります。期間や程度の差はありますが、一過性のものであり通過儀礼と捉えて、パパやママは焦らないことが大切です。
「保育園に行きたくない」と子どもが言い始めたときは、焦らず子どもの話をよく聞いて原因を探ることが大切です。そして、しっかりと気持ちを受け止め、ゆったりと関わりを持つ時間を確保してあげましょう。

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