保育園

保育園で子どもが泣くのはどうして?原因や対処法を詳しく解説

2021.07.07
子どもは何かの理由により、保育園で泣いてしまうことがあります。どうして子どもは泣くのでしょうか。泣いてしまう子どもに対して、どのようにしたら良いのか分からない、と悩んでいる保護者の方もいらっしゃるでしょう。この記事では、子どもが泣く理由とその対処法を解説します。
なぜ、子どもは泣いてしまうのでしょうか。おなかがすいて泣いてしまうこともあれば、他の子どもとけんかをして悲しいから泣いてしまうなど、理由はさまざまです。

大きな理由の一つとして、保育園が嫌で泣いてしまうことがあります。特に4月の入園当初は、保育園にまだ慣れていないため、泣いてしまうことが多いでしょう。徐々に保育園の生活に慣れることで、泣くことが少なくなるものです。
泣いてしまうパターンとして、保育園に着いて保護者と離れるときと、家を出るときが挙げられます。子どもが保育園で過ごすことに不安や心配・寂しいという感情がわきあがってしまい、それが泣く行動につながっているからです。

子どもは、保育園が安心して過ごせる場所であると認識できるまで一定の時間を要します。そのため、家族と離れたくない一心で泣いてしまうことが多いのです。
ずっと家にいた子どもは、保護者以外の大人と関わることは大きな不安を感じます。保育士は、育児のプロとはいえ子どもにとっては他人です。

子どもは保護者以外の大人と接することは初めての体験であり、大きな不安と戸惑いから人見知りをしてしまうこともあるようです。
大人でさえ、見知らぬ場所で過ごすことになると緊張する場合もあるでしょう。同じように、子どもも保育園に行くことに緊張します。ずっと家で過ごしてきた子どもは、慣れない環境で長い時間を過ごすことが大きな負担です。

給食の味や保育園にあるおもちゃの違いに戸惑い、泣いてしまうことが多いようです。
家では好きなように過ごすことが可能ですが、保育園は他の子どもたちと集団生活を送るため、思い通りにならないこともあります。おもちゃの取り合いになってしまうことや、好きな遊びができないときに、その気持ちをうまく表現できずに泣いてしまうこともあります。
子どもが泣いてしまうことが多いのは、保護者との愛着関係が結ばれていて、家庭が子どもの居場所になっている証しでもあります。保護者が日頃、子どもと密接に関わってきた賜物といって差し支えないはずです。

3歳を過ぎると保護者を想像しながら過ごせます。一方で、3歳未満の子どもはその部分が未発達なので泣いてしまうことが多いです。
子どもが保育園で泣いてしまう場面はさまざまで、入園したばかりのときは特に多いでしょう。自宅から出るとき、保育園に到着して保護者と離れなければならなくなったときはよくある例で、他にも日中の保育中や給食、お迎えのときや自宅に帰ってきてからも泣くことがあるようです。

休み明けは保護者と離れたくない気持ちが一層強くなってしまい、泣いてしまうことが多々あります。また、年齢によっても泣いてしまうタイミングは異なります。0~1歳は保育園でのお別れのタイミングで多く、2~3歳になると家を出る前後に泣いてしまうことが多いです。
入園から子どもが泣いてしまう期間は、一般的には1週間~1カ月程度といわれていますが、あくまでも個人差があります。中には1年以上かかる子どももいますが、これも子どもの個性なのでいつか慣れていけるようになると気長に待ちます。

長期休みを挟むと、せっかく慣れてきた保育園もまた見知らぬ場所に戻ってしまうこともあるようです。
子どもが泣いてしまうのは、慣れない環境で過ごす不安を表現していると解説しました。一方で、保育園に行きたくないことだけが理由ではなく、子どもの体調が良くないときもあります。体調面のチェックも必要です。

これらを踏まえて、子どもが泣いてしまうときの対処法を解説します。
まずは、子どもの「行きたくない」という感情に寄り添ってあげましょう。子どもは決してママ・パパを困らせようと泣いているわけではなく、言葉にして表現することが難しくて泣いてしまうのです。

保育園には徐々に慣れていくので、まずは子どもの気持ちは受け止めてあげると良いでしょう。
楽しく登園するために、モチベーションを上げるのも一つの方法です。上手に登園できた日はシールを貼ってあげたり、持ち物に好きなキャラクターをあしらったり、明日に着る服を子どもと選んでみたりすると良いでしょう。
保育園での「楽しいこと」を話しておくのも大切です。外遊びで向かう公園でどのような遊具、生き物に出会うのか、今日の給食は何なのかなど楽しいことを想像すると安心できます。そのためには、保護者も普段の子どもの様子を把握しておく必要があります。

園のお便りや、行事・給食のメニューを確認したり、普段の保育園での子どもの様子を保育士と共有したりすると良いでしょう。
保育園に送る際には笑顔で子どもと接するのが重要です。ポイントは、子どもに「迎えに来てくれる」という安心感を持ってもらうことです。

そのためには、幼児にはお迎え時間を教えて、乳児には保育園で待っていてほしいなど、保護者が子どもの元に戻ってくることを明確にするのが大切です。
お迎えの時間に、「私のことを見て!」と言わんばかりの号泣をする子どももいます。保護者は思わず、「ごめんね」と言ってしまいそうです。けれども、「ごめんね」は「悪いことをしたときに謝る言葉」という認識があるので、口にするのは避けましょう。

一方で、「ありがとう」は子どもも「感謝」の言葉として認識しています。「ありがとう」と言ってあげることで、「ママ・パパ」に協力できたと子どもは認識し、「協力者」としての意識を実感できます。
帰宅後やお休みの日に保育園での楽しかったことを聞いてあげると子どもは安心できます。お迎え時に抱きしめてあげるのも良いです。一緒にいる時間を充実させることで、子どもの心が満たされるだけでなく、成長に伴う子どもの変化にも気付けるでしょう。
保育園に行くときに泣いてしまう場合、子どもが保育園での悩みを抱えていることもあります。3歳以上の子どもであれば、理由を聞いてあげるのも一つの方法です。

もし、保育園での友達関係や先生との関係性に問題がある場合は、保育園に相談すると解決につながるでしょう。
保育園への送迎は、時間との勝負と感じている保護者もいらっしゃるでしょう。子どもがスムーズに登園できず、イライラしてしまう場面もありますが、以下のことはしないように注意してみてください。
泣いているからと長時間付き添ったり、いつまでも立ち去らなかったりすることは適切ではありません。

なぜなら、子どもに「泣いたらママ・パパが行かないだろう」という期待感を持たせてしまうからです。泣いてしまっても、保育士に一任してさっと仕事に向かうと良いでしょう。
泣いてしまった理由を子どもに問いただすこともNG行動の一つです。なぜなら、保育園に向かう不安や心配を助長させてしまったり、保護者が子どもの不安を受け止めてくれなかったと認識したりと、保護者との信頼関係にマイナスになってしまうからです。

もちろん、「家に置いて行くよ」や「いい加減にしなさい」といった声かけは不適切なので、避けましょう。
保育園に預かってもらう理由を子どもに説明せずに、子どもが遊びに夢中になっている隙に立ち去ろうとするのは良くありません。子どもは、ママ・パパが無言で立ち去ってしまうと、「知らないうちに置いて行かれた」といった気持ちになってしまうからです。
子どもが泣かないように、励まそうとして「泣かないよ」「がんばって」と声かけをするのは、子どもにプレッシャーとなってしまう恐れがあるので好ましくないです。

子どもにとって、声かけ一つ一つの捉え方は異なります。安心につながる声かけを心がけると良いでしょう。
子どもが泣かなくなるきっかけは、子どもの成長によるところが大きいです。毎日保育園に通うことで徐々に慣れてくるので、焦らず子どもの成長を待つことが大切です。ここからは、子どもの成長のきっかけを解説します。
保育園に慣れることによって、ママ・パパから離れることに自信を持つケースもよくあります。例えば、泣かずに行けた日があればすぐに褒めてあげることで、徐々に自信がついて泣く回数が減ってくることがあります。

できることが増えていくことは子どもに大きな自信になるので、できるだけ褒めてあげるようにしましょう。
仲の良い友達ができたり、先生と安心してコミュニケーションを取ることができたりすると保育園が安心して過ごせる空間であると感じるようです。

保育園が安心して過ごせる空間であると子どもが感じてくると、自然と保育園に行くことにもためらいがなくなります。
今回の記事では、以下のことを解説しました。

・子どもが保育園に行くときに泣いてしまうのは、不安や悲しみの表現である。
・子どもが泣いてしまった場合は、子どもの気持ちに共感する。
・できることが積み重なることで、自信がついて泣く回数も減る。

子どもによっては、泣かないようになるまでに時間を要する場合もありますが、決して叱ることなく気長に待ってあげましょう。その分泣かないようにできた日は、めいっぱい褒めてあげてください。

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